第11話 好事魔(王)多し

 



「我々冒険者連合は、女神の島の全ての権利を異世界からの来訪者たちへ譲渡致します」


「我が合衆国は女神の島の所有権が異世界人にあることを認め、『光魔王国』の建国を支持する」


「……ソヴェート連邦も認め……建国を支持する」


「中華広東共和国も認め、支持させていただきます」


「イギリスも認め支持ましょう」


「欧州連合も認めます。そして建国を支持します」


「我らアラビア連合も認め支持しよう」」


「ありがとうございます。異世界からの来訪者たちの居場所を用意していただいた、各国の皆様には感謝致します。つきましては光魔王国初代にして最後の国王に即位することになりました私より、魔物と戦う冒険者連合加盟国に魔銃の設計図と魔力収束装置をお送りさせていただきます」


「佐藤 光希氏の世界貢献に感謝致します。以上で緊急国際会議を終了致します」



 パチパチパチパチパチ


 ガヤガヤ



「お疲れ様コウ。シナリオ通りスムーズにいったわね」


「まあ相当な根回しをしたからな。結界の塔の完成も年内に間に合って良かったよ」





 12月も半ばに差し掛かった頃。


 俺とシルフィはここワシントンで行われた国際会議にて、一年がかりで計画していた女神の島独立の承認を主要各国から得ることに成功した。


 米国からはかなり前から承認を得ており、ソヴェートはクオンとヴリトラを領土内で暴れさせていたら向こうから承認させてくださいとお願いしてきた。


 中華広東共和国は無視しても良かったんだけど、あとあと文句を言われてもめんどくさいのと新首席が以蔵の教え子だったから一応話を通した。元は探索者育成校の教師で、上海氾濫の時にいたみたいだしな。


 まあ当然反対するはずもなく、借りを作るのも嫌だったから義足の足を治してあげたよ。そこそこ優秀な魔導師だったしな。是非前線で戦う指導者になって欲しいものだ。


 ほかの国はリアラの塔への入場を制限しないことと、魔銃の魔力収束装置以外の技術を渡すことで二つ返事で了承を得られた。まあそれだけ魔銃は魔物に対しても、またランクを上げた人間に対しても有効な武器だということだ。


 世界に出回る魔銃の数はこちらで調整が可能だ。収束装置が無ければ威力のある物を作れないからな。

 その魔銃の心臓部の収束装置はブラックボックス化しているから、この世界の技術じゃ解析は不可能だ。アンネットクラスの魔導研究者でも50年掛けて作れなかったものだから、アメリカでさえ劣化コピーを作るにも同じくらい時間が掛かると思う。それだけ魔導技術というのは科学からかけ離れた物だということだ。


 今後女神の島は光魔王国を建国し次第、正式に領有権を得ることになる。


建国まではLight mareギルドが島の管理をすることになっている。


 そう、俺が国をつくることなったんだ。と言っても50年の期間限定の国王だ。さらに君臨すれども統治はしない。


 やりたくはなかったけどシルフィにしばらくは保護が必要だと言われ、ギルドと同じく名前を貸す形でなることにした。まだ王宮的な物もないので、本当に名前だけだ。建国も来年か再来年にやる感じだな。


 建国後の国の運営は、基本的に各種属の代表による合議制でやることになる。


 エルフはエフィル、ダークエルフは以蔵、竜人族はトータス、ドワーフはガンゾ、ホビットはヨセフさん。サキュバスはパース市の元マフィアのレムがリムの代わりを務め、天使はセラフィムのセーラがなる。


 獣人はこの世界の各地で同化してしまっていて、島にはほとんどいない。建国の噂を聞けば集まってくると思うので、その時に代表を決めようと思う。


 まあ今はまだ人口2000人ちょっとの小さな国だ。


 見切り発車もいいとこなんだけど、各国に女神の島の領有権を認めさせるのは早い方がいいと思って国際会議を開いてもらった。


 女神の島に関しては基本的にリアラの塔から東の道路は他国の入国を許可するが、それ以外は入国不可だ。結界の塔が完成したことによりそれが可能になった。


 結界の塔が完成したのは先月の11月だ。魔力認識型結界装置を完成させたアンネットに、キスの嵐で感謝の気持ちを伝えた俺はすぐさま塔の建設に取り掛かったんだ。


 地形操作と錬金魔法を駆使して、リアラの塔とその周辺から東の港までの道を除いた範囲に塔を建設した。


 これにより魔力の登録をした者以外は結界の中に入れなくなる。ちゃんと結界までの緩衝地帯を設けているので、結界を破ろうとしたら問答無用で山や森に放った創造した魔物が襲い掛かってくることになっている。逃げてもどこまでも追い掛けてくるから無駄だ。島だしな、逃げ場はない。


 その結界の塔は横浜の自宅にも建てたので、これでいつ子供ができても安心だ。今の時代に俺に喧嘩を売ろうとする国は存在しないけど、50年後はわからないからな。世代が変われば馬鹿も出てくる。


 そうは言っても子供はまだ先だけどな。


 蘭にプロポーズしてからは、シルフィ、凛、夏海、セルシアにもプロポーズをした。リムにもしたけど、蘭たちに子供ができてからと泣きながら断られた。俺と恋人になれるようサポートしてくれた蘭や夏海たちより先に子供を作るわけにはいかないそうだ。義理堅いよな。


 シルフィにプロポーズした時もボロボロに泣いてたっけ。20年くらい掛かったしな。二度と離れ離れにならないってその日は一日中子作りしたよ。


 凛はまだ恋人気分でいたいから、子供はもうちょっと先ねって真っ赤な顔をして言ってた。それが可愛くてその日は凛の穴という穴全てを愛してあげた。


夏海はまあ予想通り大泣きしてた。私なんかにってまた自分を卑下しだしたから、俺と夏海の特別調教部屋で、一日中ロープに吊るしたり縛ったりして愛してやり受け入れさせた。


 セルシアは予想通り顔を真っ赤にして、モジモジしながら無言で何度もうなずいてたな。普段は旦那さまとか大声で言ってるのにおかしくて笑っちゃったよ。その日以降は赤面しながら旦那さまって言うようになった。実感が湧いたんだろう。可愛い女だよな。


 そうそう、プロポーズをしてからは凛の家族に挨拶に行って報告をしてきた。凛の一族は大喜びで、式は来年の春から半年ごとに一人ずつやることになってることも伝えた。


夏海の一族は今はオーストラリアのケアンズで拠点と道場作りに忙しいみたいだから、夏海と相談してまだ話すのはやめて来年落ち着いてからってことにした。俺と夏海が行ったらお祭り騒ぎになるのは目に見えてるからな。改心した彼らの新しい人生を邪魔しちゃいけないって、二人で笑いながら話したっけ。


 まあそんなこんなで全て計画通りにことが運び、今日世界から女神の島の独立が認められたってわけだ。

 島に駐留している米国海軍は2年以内に撤収する。米国が島に建設した軍港は王国で買い取りそのまま使わせてもらうことになっている。


 女神の島には飛空艇発着場を建設し、これからリンデール王国やらから回収した飛空戦艦の改修をアンネット主導でやることになっている。軍も創設するけど、当分はLight mareギルドの仕事をしながら力を付けてもらう。飛空艇のクルーは新たに募集しているところだ。


「さて、他国の首脳に捕まる前に帰るか。あとは頼むよシルフィ、護衛の皆も頼んだぞ」


 俺は席を立ち、チラチラとこっちを見ている各国の首脳に軽く会釈をして、後ろに座るシルフィと護衛のエルフたちにそう言った。


「「「ハッ! 」」」


「会談はうまくやっておくわ。あとは任せてちょうだい。それじゃあ大統領が待ってるから行くわね。また夜にねアナタ♪ 」


「ははは、照れるな。それじゃあ先に帰ってるよ。『転移』」


 俺は他国との面倒な会談を名目上の王妃となるシルフィに任せて家へと転移した。




 ♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢



「ただいま〜」


「あっ! お帰りなさいませ主様」


「あら? 早かったわね。お帰りダーリン」


「光希、お帰りなさい」


「だ、旦那さまお帰り」


「「「お帰りなさいませ、マスター」」」


 俺が自分部屋に転移してからリビングに行くと、婚約者たち全員が寛いでいた。


 こっちはもう夜の12時を過ぎようとしている。みんなお風呂から上がりゆっくりしていたようだ。


 凛と蘭はブラもつけずにスケスケのネグリジェ姿でソファーに寝転がってチェスをしていて、夏海とセルシアは丈の長いネグリジェ姿でお酒を飲んでいたところのようだ。


「ダーリンここに座って! 」


「ああ、疲れたよ。マリー、コーヒーを頼む」


「了解しました。マスター」


 俺はチェスを片付けて空いたスペースに座り、凛と蘭の肩を両腕で抱き寄せマリーにコーヒーを頼んだ。


「光希のことだから、もうそろそろ帰ってくると思ってみんなで待ってました」


「根回ししてたからな。すぐに女神の島の独立は認められたよ。あとはシルフィに丸投げしてきた」


「そんなことだろうと思ったわ。でもこれで島のみんなの故郷ができるわけね。もともと異世界から来た島だし当然なんだけどね」


「まあハワイに近いしリアラの塔があるからな。将来因縁をつけられないためにも大国の承認は必要だよ。それでも人族を信用するなと教育はするけどね」


 米国あたりにアホな大統領が誕生したら、自国の領海だなんだ言い出すかもしれないからな。


「その辺は人族によって大変な目にあってきた者が多いので、大丈夫だと思います。世代が変わるのもかなり先ですし」


「エルフたちはそうだけど、今後獣人たちが集まってくると思う。彼らはもう世代交代してこの世界に同化してるからな。人族の怖さを知らない者が多い。今の世代は難しいけど、次の世代からは危機感を持たせるようにしないと」


「そう言われればそうですね。数も多いでしょうし」


「とういうことだ。さて、それじゃあ俺は風呂に入ってくる。今夜は全員としたいから先に寝室で待っててくれ」


 俺は蘭と凛の肩から手を下ろし、二人のネグリジェの中に手を忍ばせて乳を鷲掴みにしてそう言った。


「あっ……主様」


「あんっ……もうえっちなんだから。それに全員て、また私とお姉ちゃんに百合させる気ね」


「あ、あれは恥ずかしいです」


「あ、あたしもランに一方的に責められて恥ずかしいぞ」


「凛は最近はノリノリじゃないか」


 俺は最初はイヤイヤ言ってた凛が目覚めたことを知ってる。夏海を責めている時の顔が楽しそうだしな。


「あはっ! まあね。お姉ちゃんかわいいんだもん。ちょっと男の人の気持ちがわかってきたわ。アレの付いてる道具を使えば男の人みたいになれるし」


「り、凛ちゃん! アレはもうやめて! 」


「ダーリンが喜ぶことはなんでもするって言ったわよね? お姉ちゃんのあの言葉は嘘だったの? 」


「うっ……嘘じゃないわ……でも光希以外のモノを……こ、光希……」


「あれはすごく興奮するな。また凛と夏海のを見たいな」


 なんでもすると言うことはそういうことなんだ。悪いな夏海。凛に腰を振られて責められている、夏海のあの姿は本当にイイものなんだ。


「光希〜」


「うふふ、蘭はセルちゃんをまた天国にご招待します! 」


「ラ、ラン……あたしは旦那さまがいいぞ……」


「主様が来るまでは蘭がセルちゃんを気持ちよくしてあげます! 」


「あたしはそれまで体力がもたないぞ! 」


「ははは、すぐ行くからセルシアは蘭と準備して待っててくれな? それじゃあ俺は風呂に行ってくる。マリーにベリーたちは背中を流してくれ」


「了解しましたマスター」


「お背中とは言わず」


「全身をご奉仕させていただきます」


「奥様方がいないのは初めてです」


「これは全員呼ぶべき」


「5人でいいからな? 蘭たちの分もあるからほどほどに頼むよ」


 俺はマリーたちが12人全員を集めそうな雰囲気を察して釘を刺した。


「了解しました。では、ほかの者たちの分も私が」


「出ましたエロマリー発言」


「隙あらばマスターに余分に愛されようとしていますよね」


「リーダーだからと言って許せません」


「無駄ですマリー。マスターは平等に愛してくれます」


「はぁ〜、いいから行くぞ」


 俺は食べ物と奉仕に関してはいつもモメる5人にそう言い、とっとと風呂場へと向かった。


 それから慌ててついてきたマリーたちにキスをしながら服を脱がせてもらい、洗い場で全身を使って俺の魔王棒をマッサージしてもらった。最後は全員に舐めてもらい、口の中に放出してスッキリさせてもらった。そのあとはお返しに俺も5人を四つん這いにして並べて、後ろからそのかわいいお尻を順に愛してから風呂から出た。


 そしてマリーたちに身体を拭いてもらい、超精力剤を飲んでから婚約者たちが待つ寝室へと幸せな気分で向かったその時。



 パアァァァ!!



「え? は? 」


 寝室へと向かおうとリビングに出たところで、突然俺の足もとから光が噴き出した。


「なっ!? 魔法陣!? しかも黒!? まさか! うっ……ぐっ……」


 俺は嫌な予感がして足もとの魔法陣から移動しようとしたが全身が動かない。ならばと転移魔法を発動したが、何か大きな力によってかき消されてしまった。


「マジかよ! ふざけんなよクソがあぁぁぁ! 」


「「「マ、マスター! 」」」


「マリーたちはそこを動くな! 」


 俺の声が聞こえたのか、浴室から全裸で慌てて出てきたマリーたちにその場を動かないように叫んだ。


 ぐっ…… これは勇者召喚じゃない。リアラやアマテラス様の神力をまったく感じない。


 この魔力は魔王が発していたものに似ている。


 つまり俺を召喚しようとしているのはダンジョンもしくは破壊神シーヴ!


 俺を世界を滅ぼす魔王にしようってのかよ! ふざけんなよクソ魔神!


 俺は全身に神力をまとい、辛うじて動いた上半身でアイテムボックスから聖剣を取り出し、足もとの魔法陣へと突き刺して神力を聖剣へと流した。


「連れて行かれてたまるかよ! なめんな! 」


 俺が聖剣に神力を流すとそれはリアラの神力に似た性質のものに変換され、さらに増幅され魔法陣から噴き出す黒い光を相殺していった。


 しかしそれでも尚も強い力が俺の身体を拘束し、俺の身体を若干の浮遊感が襲った。


 くっ……これでも駄目か!


 《蘭! みんな! リビングだ! 召喚される! 全員来い! シルフィもリムたちもリビングに転移して来い! 》


 俺はこのままでは神力切れになり召喚されると思い、婚約者と恋人たち全員に心話を送った。


「主様! 」


「ダーリン! 」


「コウ! 」


「だ、旦那さま! 」


「光魔王様! 」


「マリーたちも皆も全員この魔法陣に入れ! 蘭は神力をこの聖剣に! 」


 俺が心話で皆を呼ぶとすぐに蘭たちは寝室から転移してきて、シルフィやリムたちもそれぞれが転移でリビングに現れた。


 そして足もとから黒い光に照らされる俺の姿を見て、全員が驚愕した表情で固まっていた。


 俺はもしものためにマリーたちを含む全員に魔法陣に入るように言い、蘭には最後の足掻きで聖剣に神力を流してもらうように頼んだ。


「は、はい! 」


「「「了解! 」」」


「コウ! 一人で行かせないわ! 」


「なんなのよ黒い光って! ダーリンだけ連れて行かせないわ! 」


「光魔王様! 今お側に! 」


「ひえー! すごい闇の魔力だよ! ボクの恋人を連れて行こうったってそうはいかなんだから! 」


 皆は俺の呼びかけにすぐに動き出し、全員が黒い光に照らされた魔法陣へと飛び込んだ。


 そして蘭も聖剣の柄を握り、神力をありったけ流した。


「よしっ! 拘束が和らいだ! 蘭! 神力を全力で流すぞ! 」


「はい! 」


 俺は蘭の神力により身体の拘束が和いだのを好機と見て、全ての神力を聖剣へと注いだ。

 次に剣を地面に描かれた魔法陣を斬るために少しずつ移動させていった。


「ぐっ……あと少し……あと少しで……」


「あ……主様……蘭はもう……」


 しかしあと少しで魔法陣を斬れそうというところで、強い抵抗にあい剣は防がれてしまった。

 それは残りの神力では到底押しきれないほどの強い抵抗であることが、俺と蘭にはわかった。


「もっと神力があれば! くそっ! こんな力があるのは神しかいない! 覚えてろよシーヴ! いつか必ずぶっ殺してやるからな! 」


 俺は神力が尽きかけ、最後に呪いの言葉を吐き召喚に身を委ねようとしたその時。


 突然大きな神力が俺たちを包み、黒い光も魔法陣も一瞬で霧散させた。


 その神力には見覚えがあり……


 《勇者! 》


「あ、アマテラス様……た、助かった……」


「コウ! 」


「ランちゃん! 」


 やはりアマテラス様の神力だった。


 俺は蘭とともに一気に脱力し倒れそうになったところを、シルフィと夏海たちに抱き支えられた。


 た、助かった……やばかった……マジでやばかった。


 魔神直々の召喚があんなに強力だとは……アマテラス様が気付いてくれなかったら、確実に魔王にされてるとこだった。


 恐らく召喚されていたら、魔神によって服従の呪いか何かを掛けられていただろう。俺が元勇者だと言うことを知らないはずが無いからな。そうなったら俺がエルフや獣人たちを滅ぼすことになったかもしれない。


 そんなの冗談じゃねえ!


まずい! このままじゃいつかまた召喚されるかもしれない。


 早くシーヴに抵抗できる力を付けなければ! 最低でも今の倍は神力が必要だ!


そう思った時に俺にはたった一つの選択肢しか思い浮かばなかった。


 くそっ! 俺がアレをやるしかねえのかよ!


 光一は何してんだよ! 早く帰って来いよ! 光一! カムバッーーーク!


 俺は半泣きの恋人たちに蘭とともに抱きかかえられながら、心の中で光一に早く帰ってこいと叫ぶのだった。


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