第156話デュラハン・ブレイブ

デュークは魔法陣を自身の隣に展開する。

その魔法陣に手を入れて、抜く……デュラハン・ブレイブを手にして


「ここで止めても良いよ」


デュラハン・ブレイブを仁に向けてデュークは告げる。


「……止めねぇよ」


仁は右手に紅色の炎を纏い告げる。

仁はデュークに向けて手を伸ばす。届く筈も無いが伸ばす。

紅色に覆われた右手の炎は円柱の形に変わると仁は勢い良く紅色の円柱を押す。

円柱の形を保ったままデュークに向かう。

デュークは全く動かない。

仁が出した円柱の形をした紅色の炎はデュークに当たる直前に魔法陣に衝突する。


(……魔法陣を出すタイミングが随分と遅いな)


デュークが出した魔法陣は直ぐ様壊れる。


「……随分と頑丈な鎧だな」


仁の紅色の炎をまともに受けても鎧は全くの無傷だ。

デュークはゆっくりと立ち上がる。


「この炎……普通の炎じゃ無いね」

「俺の炎は全てを焼き尽くす……筈なんだが……」


確かに仁の紅蓮の炎クリムゾン・フレイムの火力と威力は高い……しかし、デュークの鎧を破壊出来なかった事に仁は疑問に感じていた。

仁は右手に紅色の炎を灯す。

仁はデュークの鎧に目を向ける。

仁には理解出来なかった。デュークが何故鎧を着ているのか仁には理解出来ない。動きが制限され、重い甲冑を身に纏う必要があるのか仁は考え込む。

それに顔の全てを隠せる兜まで着けている。

わざわざ鎧を着る事に仁は疑問に感じている中、デュークは動き出す。

デュークは鎧を着ているにも関わらず、素早く動く。

この動きに仁は少し戸惑う。

デュークが素早く動く分には困らないが、デュラハン・ブレイブだけは注意しなければいけない。

デュラハン・ブレイブに斬られれば、体は簡単に切断されてしまう。

切断された肉体は血もでなければ、痛みも感じず、切断された肉体の切断部分は塞がってしまう。

一度デュラハン・ブレイブに斬られた部分を再び付け直す事は出来ない。

それ故に仁は警戒する。

仁の両手は紅色の炎に包まれる。

デュークは右手に持つデュラハン・ブレイブを振るう。

素早く振るわれたデュラハン・ブレイブは仁が避けきれるスピードでは無い。

その為、仁は左手を地面に向け、紅色の炎を放出する。

仁は空高く舞う。

仁が紅色の炎を地面に放った衝撃でデュークは地面に膝をつく。

空に居る仁は右手をデュークに向ける。

そんな仁に対してデュークは左手を仁に向ける。

デュークの鎧の左手には魔法石が埋め込まれていた。


(不味い)


仁は落ちていく中、デュークの左手の魔法石に気づいた仁は焦りを見せる。


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