第116話緊急事態
「
「それで、私の旗を壊したって事ですね」
「えぇ」
ブレアの質問に琴音は男から目を離すこと無く、答えた。
男はゆっくりと距離を詰める。
「安心しろ、何もしねぇよ。いつでも出来る事をこの緊急事態にやるわけ無いだろう」
「いつでも出来るだと」
「
「試す?」
琴音は右手に青色の電気を纏わせる。
男も体勢を動きやすい様に動く。
男は体勢を一気に崩す。
「今日はそんな事している暇は無い。さっきも言っただろうが、緊急事態だ」
「緊急事態?」
「東京本部を初め、日本全国の能力育成機関のエネルギー所が襲撃を受けている」
「日本全国?」
琴音は驚きのあまり、声を大きく荒げる。
日本全国のエネルギー所は人間の生命力、魔法、能力、異能力を吸収してエネルギー源に変換している。現在の日本はこれ以外のエネルギー開発を行っていない為、地下にあるエネルギー所が破壊されると主に電気等が使えない事を指す。
「一体誰がそんな事を?」
「山梨のチーム[クリムゾン]だ」
「山梨って……」
「お前らが取りこぼした檜山家の生き残りが率いるチームだ」
「檜山仁……」
「そうだ。これはお前らの責任だぞ」
「トップクラスの警備がありながら……」
「チーム[クリムゾン]はエネルギーを奪い取っていた人間達を仲間に加え、北海道支部に向かっているそうだ」
琴音は男から目を離すこと無く、考えていた。
地下エネルギー発電所は犯罪者も居るが借金をした者、親が居ない子供達等表には出せない者達も居る。
これがバレたら間違いなく、暴動が起きる。
責任を取らされるとしたらかなりの事を覚悟しないといけないのは直ぐに理解出来る琴音は額に汗が流れるのを感じると共に恐怖も感じていた。
目の前に居る男に対してでは無く、
「それで被害の方は?」
琴音は早速、核心をつく。
「チーム[クリムゾン]は強者だけを連れ出した。しかも、全国から多くのチームがここ北海道に向かっている」
琴音は理解する。
チーム[クリムゾン]と言う聞いた事も無いチームがトップクラスの警備を突破出来た理由を……
日本全国から多くのチームが北海道に向かってしまった為警備が手薄になり、そこを責めこまれた事を理解出来たが問題はそこじゃ無い。
チーム[クリムゾン]が出来たと言う事は他のチームも出来てしまうと言う事実がある。
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