第44話 エルフ族 3
自分だけが考えても仕方ないと、ナナカは仲間にもスキルと魔法の事は話すようレアに言う。
「全部のスキルを話せとは言わないが、護衛する俺たちにある程度話して欲しいぞ」
守るにしても、レベル上げに同行するのだある程度の把握しておかないとまずい。
「そうだね。私のレベル上げがあったね。全員揃った時で良いかな?ただでさえ空間魔法に、鑑定スキルまであるから、隠さないと今回の事でまた事件に巻き込まれたら嫌だからあえて言わなかったんだよね」
雇い主のルシアスには、鑑定スキルと画材スキルは話しているくらいだ。
使える魔法も、一般的な生活魔法を当たり前に使っていたから、そこは他の人と変わらないと思われているんだろう。
「そもそも、稀有なスキルや魔法ってどれか私には分からないんだけど、どっかで調べる事出来るの?」
「そこは、本来なら親が教える。魔法やスキルは、個人が持つ属性だけでなく、種族によって受け継がれていくものもあるからな。親が、それを教えるが、職別によって身につけたい魔法やスキルなら俺のように冒険者なら、仲間に聞くか冒険者ギルドの資料室で調べ発現しやすいよう行動する」
一般市民なら知り合いや町の図書館や加入しているギルドあたりで聞いたり調べるようだ。
ただ普通なら、両親や祖父母あたりからなりたい職に合わせて家庭で、そういった知識を教えていくのが一般的らしい。
「スキルと魔法を、意図的に使える様にするって、時間かかって大変だね」
必要だから覚えるのであって、レアみたいに知りたいからと、そこまで深く考える者がたぶんいない。
この世界知識欲がある者なら、知りたいと考えるだろうが、裕福な身分の者か働かなくても生活出来る環境の者か、居るなら研究者くらいだろうし、後は同じ転生者だろう。
「珍しいスキルと魔法は、あったら良いな程度だな。生まれつき持てたら運が良いかと言うと、かなり微妙だ」
今回のレアは無事だったが、珍しいスキルと魔法持ちは他人に知られると、拐われる危険性が増えるのだ。
「そろそろ、チビたちを見に行くぞ」
スキルと魔法の知識は、他の仲間の方が詳しいから、そっちで聞いた方が確実だと話す。
かなり長く話し込んだと、レアを子どもたちがいる部屋に案内する。
子ども達がいたのは、キッチン横の以前は食堂に使っていた場所らしい。
カウンターがあり、キッチンの料理をそこに置いてバイキング形式で使える作りのようだ。
「これヤー」
苦いから嫌と、子どもが匙を嫌がっている。
食べているのは、粥に野菜を入れた物らしい。
「やっと、来たわね。見ての通り子ども達の食事中よ」
幼児3人に、大人が1人ずつついている。
側には、籠に寝ている乳児が2人いた。
「上からアーイム5歳、ミリナ3歳、ナミヤ3歳、寝てる子がラナン1歳とカナタ生後8ヶ月よ。アーイムとカナタの母親が、ミネルバでミリナとナミヤの双子はアイリスが母よ。ラナンの母が私」
ラウシャが、レアにその場にいる子どもと女性2人を、紹介する。
前に聞いていた話と、微妙に違うが嫌がっている5歳にしては幼いなと思った。
エルフって子ども出来ずらいと、そう聞いていたけど違ったようだ。
「貴女がレアね。よろしく。エルフって子ども出来ずらいのが、5人もいるから驚いた?」
ミネルバがミリナとナミヤに、交互に匙を出して食べさせている。
女の子2人は、大人しく好き嫌いなく食べている。
「聞いていたより、普通ですよね?」
「ラウシャの旦那と、私とアイリスは違う村出身だからかな」
ミネルバがエルフは村毎に婚姻を結ぶせいか、子どもが出来にくいが、違う村のエルフと婚姻した事で、子どもが出来たんだろうと話す。
「そうなると、子どもが出来ずらいのって、近親の弊害ですかね?血が濃いと子どもが出来ずらかったり、流産しやすいって聞いたことあります」
前世知識だが、この世界も似たようなものらしい。
「かもしれないわね。私たちは住めそうな場所見つかって、助かったわ子どもたちが大きくなるまで、落ち着く場所さがしてたんだ」
そこから今に至ると、言うわけだ。
「かーしゃんこの人だりぇ?」
なんとか食べ終えたアーイムが、レアが気になるようだ。
「しばらく一緒に住むレアちゃんよ。この家の大家さん」
「おーやしゃん?おりぇ、アーしゃん」
よろしくと、おじぎする。
「よろしく。私レア。こっちはクーだよ」
蜘蛛を見せると、泣くかなと思ったが、硬直はしたが、興味津々のようだ。
「蜘蛛大丈夫ですか?」
「虫は慣れてるから大丈夫よ。ただテイムした蜘蛛は、この町に来てから初めて見たと思うわ」
触りたいようで、イスから降りてクーに近づいている。
レアは、念話でクーに子どもに怪我させないように伝え、なんとか遊んであげるよう伝えてる。
「遊ぶなら、中庭に行きましょう。空間拡張の魔道具起動してみたいしね」
ラウシャがレアが渡した書類と、魔石2個を見せる。
設置すると、だいたい1ヶ月は拡張を保つらしい。魔石1個で1ヶ月保ちもう1個は予備らしい。かなり燃費が良いようだ。
ミリナとナミヤも、食事を終えミネルバが中庭に連れて行き、アイリスが後片付けと乳児を見てくれるようだ。
案内された中庭は、建物をぐるっと囲む形で真ん中に木を数本植えられている。
ここなら子どもが、気付かない内に外に飛び出して行くこともない。
「えっと魔道具は、これか」
壁の中に設置してあり、知らないと分からないよう設置しているようだ。
使用中の魔石の魔力がなくなると、予備設置の魔石に切り替わり、交換時期には音か光の点滅で知らせてくれると書類にかかれている。
「ここを、こうして嵌め込んで、これで大丈夫なはず」
空間魔法が行き渡るまで中に入らないようにと、書かれており中庭がどう変化するか見守っていると、目の前に見える木がブレたかと思うとありえない広さの庭が出来上がっていた。
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