源三郎江戸日記(弟五部)57 菅井が危なく腹を切るところだと言うと、暫くすれば蝦夷を出て行きますよ、それまでの辛抱ですと言うので、馬鹿を言え松前にも隠密が入っているのじあろう、今度発


源三郎江戸日記(弟五部)57


菅井が危なく腹を切るところだと言うと、暫くすれば蝦夷を出て行きますよ、それまでの辛抱ですと言うので、馬鹿を言え松前にも隠密が入っているのじあろう、今度発覚すれば間違いな、

く打ち首になるぞと言うと、せっかく儲けた2万両はフイになります、いまいましいと言うので、逆らえば全部の財産を失うぞと言うと、相手は少人数です、待ち伏せすれば討ち取れます、

と飛騨屋が言うので、


わしは手助けせぬぞと言うと、騒ぎが起きても知らぬ顔をしていれば良いのです、私の手で始末をつけますというので、どうするのだと菅井が聞くと、このような時の為に鉄砲を30丁用意、

してあります、釧路の巡察に行くと言ってましたので、釧路に鉄砲を下ろして、アイヌの村に巡察に行くところを、待ち伏せして討ち取ります、アイヌに襲われた事に、すれば良いと言う、

ので、


絶対に失敗するなよと菅井が言うと、私も釧路で降りて待ち構えますと言うので、菅井がわしも見届けようと言うと、上手くいけば2万両は助かりますので、千両箱の一つは差し上げますと、

言うので、菅井がそれなら藩の鉄砲隊も加勢しょう、さすれば鉄砲40丁となる、これだけあれば失敗する事はないじあろうと言ったのです、源三郎達はエトロフ島に行く事にしてイカリを、

上げて更に北に進路を取ったのです、


程なく単冠湾に入り上陸すると火山島の島であり平地は少ないと思われたのです、河口にアイヌ部落があるので訪れて村長に米、味噌、醤油、酒を渡すと、大変喜んだのです、ロシア人、

の事を聞くと、時々ラッコの毛皮を交易に来て、砂糖、豚肉、酒と交換していると言うので、和人の商人はと聞くと、高田屋喜平がこの島のアイヌと交易していると言ったのです、松蔵、

が松前の商人で、


釧路にも出店がありますが、まっとうな取引をしている商人ですと言ったのです、この地域は黒潮と寒流がぶつかる地域で、鮭、マス、ニシン、サンマ等の魚が豊富で良い漁場です、冬、

になると多くの番小屋に漁師が寝泊りしており、漁師は根室を本拠地としていますと話したのです、そのうちこの島にも警備隊を常駐させる必要があるな、やはり東北の藩の領地として、

警備させるしかあるまいと言ったのです、


船に戻り歯舞、色丹島を回り一路釧路に向ったのです、釧路に着くと沢山の千石船が停泊しています、やはりここが東側の拠点と言う事かと言って、上陸すると玄海屋の釧路の番頭が出迎、

えて、松前藩兵と飛騨屋の人足が鉄砲をかついで湿原の方に向かいましたが、何をする積もりなんですかねと言うので、やはり、あのまま松前には帰らなかったか、2万両がおしくなった、

のだろう、


わしがアイヌ村の巡察に向うとして待ち伏せして襲う積もりじあな、この辺の地図はと言うと、番頭が持ってきたのでみると、釧路川の両岸が湿原じあな、船で登るとして待ちうけるのは、

開けているこの辺じあな、その先がアイヌ村か、七衛門船子に弓と炸裂弾を用意させてくれ、船でここまで行き上陸して迂回してこの地点に出れば背後に回れるじあろう、わし達はここで、

上陸してまっすぐアイヌ村に向う、


襲撃するとすればこの湿原じあろうと言って、番頭に何人位いたのじあと聞くと、人足30人に藩兵10人に、与力と飛騨屋ですと言うので、鉄砲40丁もっているのか、飛騨屋の奴違法に鉄砲、

を所持しているのだな、ばかな奴だおとなしく2万両差し出せば良いものぞとを、これで倍の罰金になるなと言ったのです、それでは腹こしらえをしたら出発する言って、玄海屋ので店で、

昼餉を取ったのです、


七衛門、才蔵、飛猿は先に出立しろ、半刻後に我々は出立する位置に着いたら、教えるのだと言うと、承知と言うと七衛門以下船子15名、才蔵、飛猿出立したのです、それから半刻経つと、

それでは行くぞと言うと川船に乗り釧路川を登ったのです、予定の船着場に下りると才蔵が待っており、奴らはアイヌ村の手前500間の湿原の草むらに隠れています、総勢42名で七衛門達、

はその後方150間の配置に着きました、


こちらの銃撃が終わると弓にて炸裂弾を15発打ち込む事になっていますと言うので、それでは行くぞと言うとアイヌ村への道を進んで行くと、ここで約250間ですと才蔵が言うので、よし、

山形鉄砲の用意をしてくれ、1連射したら船子はその鉄砲に玉込めしてくれ、一旦3連射で停止する、後は七衛門に任せるぞ、その後更に3連射だ、これで壊滅するだろうと言うと、承知と、

言うと鉄砲をかまえたのです、


菅井、飛騨屋そこに隠れているのはわかっている、懲りずに我々を襲うとは身の程知らずじあと言うと、250間先から42人が姿を現して、飛騨屋がお前達は僅か5丁の鉄砲だ、我々は40丁の、

鉄砲をもっている、ここで全員死んでもらおう、アイヌに襲撃された事にすれば問題ないと言うので、山形思い知らせてやれと言うとと、構えて放てと山形が言うと連続的に銃声がして、

飛騨屋の配下は次々と転がったのです、


飛騨屋が何~250間もあるのに何故ここまで届くのだ、え~い一斉射撃しろと言うと、残りの25人が銃撃しましたが届きません、後ろからヒュ~と音がして弓が飛んできて、次々と爆発した、

のです、菅井が敵は後ろにもいるぞ、くそ~5人ではないのかと言うまもなく10人が吹き飛ばされて転がったのです、菅井がこれでは全滅だと言うと、源三郎が両脇は湿原だ逃げ場はないぞ、

山形続けて連射しろと言うと、


山形が放てと言うと、連射音がして13人が転がり、菅井と飛騨屋も肩を撃ち抜かれたので、残りの5人は鉄砲を捨てて、手を上げたのです、前と後ろから近づき、だから言ったろうと言って、

刀を抜くと菅井が左手で刀持ち切りつけて来たので左肩を打ち据えるとぐわ~と言うと前に倒れたのです、飛騨屋の首筋に刀を突きつけると、恐れ入りました命だけはお助けくださいと言う、

ので、


されば4万両を差し出せというと、承知しました松前にて用意して置きますと平伏するので、菅井藩兵も襲撃に加わるなど許しがたい、松前藩も2万両を差し出せ、厭なら軍船より大砲を城、

に撃ちかけ木っ端微塵にするぞ、戦支度をして待っておれ、さあ全員立つのだ肩を射抜いてあるので命には別状ない、武器は捨ててとつとと松前に戻るのだと言うと、みんなが立ちあがり、

右手をかかえて船着き場に戻って、


隠してあった船に乗り釧路に撤退したのです、七衛門鉄砲を始め武器を集めて荷車に載せて船に積み込んでくれ、わしらは、アイヌの村に行き巡察をすると言うと、七衛門が承知と言うと、

荷車を引いて船着場に戻ったのです、菅井はとんでもない事になったな、帰ればわしは腹を切らねばならぬ、逃げるぞと言うと、飛騨屋がこの船で松前に行き金を積んで大阪に逃げようと、

言うので、


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