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いったのである。それぞれの出来事を語っていくにあたって、これを四百字きっかりに収めようとした。それが一番読みやすいとも思ったし、今までずっと、そうしてきた。だが、もうそんな余裕もない。そして今気づいたのだが、四百字きっかりに収めるとはいえ、そうなると改行の類ができないので、かえって読みにくくなっている。なんてこった。「大丈夫だよ、ちゃんと読みやすかった」フォローを入れるように、女の子が口を開いた。ずっと、読んでいたのだ。遂に四百字にも収まらず、次の原稿用紙にはみ出してしまった文章を、読んでいたのだ。ああ。思い出した。「やっと?」『思い出した』という文字列を見て、彼女は言う。北条さんだよね?僕が頭のなかでそう考えると、シャープペンシルが動いて、原稿用紙のマス目に丁寧に文字が書かれる。書かれた文字を読むと、北条は顔を上げて、「うん」と肯定した。「いままでどこに?」と質問をする。「音淵くんと同じ
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