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たのだ。僕が思っているものを、実際に書き表したらどうなるのだろうと思い、こうやって実際に書いてみることにした。書くと言っても、前に書いた通り、僕には文才の類がない。皆無だ。だからこうして、思ったことを少しずつ、だけど速やかに書き記そうと思ったのだ。僕は妄想が得意。これも書いた。だからその限りない妄想力も、何かの足しになるだろうと思った。いや、別にあの一年半前の戦いも、さっきまで起こっていた戦いも僕の妄想ではない。実際に起ったことを書いているに過ぎない。どうせ誰も読む人間はいないし、誰かに読ませようとも思っていない。だからこそ、こうして逐一、思ったこと、考えたこと、思い出したことを全部書いてしまおうと思ったのだ。パソコンを使ってもよかった。だが、遠隔操作で、しかも僕の頭のなかの内容のみを使い、挙句それをキーボードでもって打ち込むのは並大抵の作業ではない。だから四百字の原稿用紙を以って、書いて

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