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鍵が開いている。僕のミスか?僕にしては珍しい。何も、誰も、部屋に入っていなければいいのだけれど。仮に泥棒だったり、強盗だったりした場合、僕は多分、特殊能力を使ってしまうだろう。持て余した、この能力を。持っている大半を使わなかった、能力を。あの戦いがどれほどつまらなかったか。説明するのも気が引ける。本当に陳腐な表現しかできないからだ。一部の能力は確かに使った。だがその「一部」もほんの僅か。敵が弱すぎた。僕が武器を自ら生成するまでもなく、彼らは僕達の攻撃に対して、いとも簡単に蹂躙されてしまっていた。他の能力者たちも、圧倒的な強さだった。まあ、敵の強さ如何によっては、その印象も変わったかもしれない。しかし、一年半前の戦いに参加していなかった人間ですら、傷一つ負わなかったのだから、敵側の圧倒的な戦力不足が伺える。平凡、の一言に尽きる。それ以外には、何も言い表せない。部屋に入る。女の子が座っていた。
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