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彼女の存在を、【ナレッジ】が捕捉できなかったのは、北条が装着していた【ナレッジ】による、一種のミスだと判明した。恐らく、一度死んだからだ。蘇生能力を得たことを、彼女も【ナレッジ】も知らなかったのだ。身体能力ばかり向上して、特殊能力が何一つとして与えられなかったことに、彼女も苦悩したらしい。そのストレスを、彼女は戦いそのものにぶつけていた。あの圧倒的な強さは、特殊能力が身につかなかったことに起因するジレンマだったのだ。自身の能力に全く気がつかなかったとはいえ、そこまで戦いに、敵を倒すことに打ち込むことが出来るとは。僕は心底驚いた。そう、僕が彼女と戦っていたあの時、彼女は特殊能力らしきものを全く使っていなかったのだ。敢えて言うなら、敵の攻撃により負った傷に耐えていたことだろうか。顔をしかめながらも、必至に戦っていた。それはジレンマによるものではなく、実際に蘇生の能力が顕れていたのかもしれない。
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