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そういうわけで、僕らの戦いも、敵も、母船も、一般人には何一つとして見えなかった。強いて例外を挙げるのなら、先述した「素質を持った者」が何かの気配を感じ取るか、物質が僕らの戦いにおける影響を受けて、勝手に動いたりするのを偶然にも目撃したりすることぐらいだ。ほとんどそれぐらい。さらに言うなら、偶然にもこの戦いの中で、【ナレッジ】の影響ではない、いわゆる「ただの偶然」によって、突発的に特殊能力を得た人間もごくわずかに存在する。「【ナレッジ】が大多数の人間に特殊能力を与えた」ことによる影響ではないか、とも考えられていたが、当然そんなことを議論している暇もなかった。母船の攻撃はまだ始まっておらず、僕たちも攻撃はせずに、【ナレッジ】を中心に、母船に対向する策を練っていた。しかし、僕はそんな作戦に従うよりも、自分の力を最大限に活かして戦う方が、性に合っていた。今もそうだと思っている。今の方が戦いやすい。
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