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母船だと知った僕は、居ても立ってもいられなくなり、すぐに出撃した。次元転移は必要なかった。それはもう、僕達が住んでいるこの三次元世界へと侵入を果たしていたからだ。それでも、一般人には何一つとして見えていない。時折、ふと空を見上げる人間が見られたくらい。彼らには能力者足りうる素質がある。【ナレッジ】がそう言った。「エアーズロック」は、僕が近づいていくに連れて、徐々に上空を支配していった。僕がこれを見つけた時、割と近いと思っていたのだが、単に「エアーズロック」自体が巨大過ぎていたのだ。遠目で見れば綺麗な灰色をしていたが、間近で見ればやはり宇宙船然としていた。あちこちが点滅し、重低音が耳を刺激した。一般人にはこの音すらも聞こえていない、というのが、本当に信じがたいことだった。そして、一般人には僕たち戦闘員の姿も見えていない。「不可視響波」という、【ナレッジ】が持っている機能が働いていたのである。
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