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彼女は戦闘中、異次元空間にて、突然消えた。目の前で消えた。敵の攻撃を受けて消えたわけではない。敵を全て倒した後に消えた。【ナレッジ】にも捕捉は不可能だった。誰も見つけることができなかった。彼女のことを知っている人間は結構いた。僕が一緒に「なんとなく」ながら戦っていたことに不満を漏らす人間も数人。さすがに衝突することはなかった。僕がベータテストを受けていて、それなりに実力を持った人間だということを知っていたから。ベータテストを受けているかどうかを指標にする人間がまだ存在していた、ということには驚いたが、その驚きは隠した。彼女がいなくなったことにより「進化した」非日常は、消えた彼女には悪いが、それなりに楽しかった。ただ、この楽しさもいずれ終わるのだと思うと、案外、その終わり自体は呆気無くやってきていた気がする。戦いが終盤を迎えていたのだ。こちら側の圧倒的優勢によって。「非々日常」は終わりゆく。
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