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劣等感は消えない。北条が戦う姿を、僕は後ろで見ているだけ。時々サポート、アンドフォロー。それが何度も続いた。繰り返されるこの日常に差す嫌気は、最高潮に達しようとしていた……最高潮?上限なんて有ったのだろうか。今思うと不思議だ。とにかく、この戦いは同じように反復し、その度に僕を劣等の底無し沼に突き落とした。苦痛だ。「苦痛」という文字を百千万並べても、とても足りない。じゃあ億なら足りるのかというと、そういう問題でもないのだが。能力を持て余して戦う僕の姿は、北条の眼にはどう映っていたのだろう?彼女は何も言わず、機械のように戦い、その通りの成果を上げた。一日に何度も次元転移を繰り返して戦う日もあった。僕もそれに「なんとなく」ついて行き、「なんとなく」戦った。逃げることもできたはずだ。彼女とは別れて、自分のペースで戦ってもよかったはずだ。だがそうしなかったのは、彼女が僕の道標足りえていたからだろう。
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