ある日、森の中、盗賊さんに出会った



昨日の楽しい宴から一転、今日から盗賊退治。いよいよ対人戦だ。

うぅ、吐き気が止まらない。


気分がどんよりな僕をうさぎさん一家が慰めてくれる。


「僕はこれからこの森にいるらしい盗賊を捕まえてくるね。だから、一旦お別れね」


うさぎさんそれぞれをひと撫でする。

でも、うさぎさん達は住処に帰ることはない。

どうしたんだろうと思っていると、うさぎさんは以前と同じようにどこかに案内しようとしている。


こっちへ来いと前足をタシタシしてくる。



すると、東に数百メートル歩いたところで岩壁がそびえ立っている。

よく見ると洞穴があった。

もしかして‥


「もしかして、ここに盗賊がいるの?」


「クックゥー」


正解。


洞穴までおよそ60mくらい。

索敵の魔法を使って様子を見てみよう。


洞穴に入ってすぐのところに2人。

さらに、奥に行くと24人が一箇所に集まっている。

また左を行くと、2人の反応がある。


合計28人。でも、この中には捕まっている人もいるかもしれない。

ここからは、状況判断をしっかりしていかないと。


「うさぎさん、ありがとう。ここまででいいよ。多分、どっと疲れて帰ってくると思うから、後で癒させてね。」


「「「ククククゥー!」」」


3匹のもふもふが背中をそっと押してくれる。

よし、やる気元気が出てきた。


いざ、行かん!



まずは、洞穴の出口付近の2人。

多分、監視役だろう。

相手は魔物みたいなもの魔物みたいなもの。

ゲラゲラと談笑している盗賊AくんにBさん。

一気に詰め寄り、脳天目掛けて空気弾を放つ。一瞬で意識を刈りとれたのか倒れた音しかしなかった。



収納庫に入れておいたロープでしっかり縛り付ける。

手が微かに震えている。

大丈夫大丈夫。



よし、ここからも音を立てずに慎重に進もう。


先ほど、24人居たところの近くまで来た。

しかし、もう一度索敵の魔法を使うと5人ほど左の通路に移動している。


つまりは、今あの場に19人で左の通路を行った所に7人か。

少しでも視線が分断されることにホッとする。


以前の馬車を助けた時みたいに、身体強化を、フル活用して風を超えてやる。


こっそりと覗いた感じだと酒の匂いが蔓延していて宴会モードみたい。酔っ払っている人が多い。


これは幸い。


足に力を込める。


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