ユーリル大森林よ、僕は帰ってきた



お気に入りの武器屋を見つけ上機嫌な僕は、その後も下を見ながら食料を買い込んでいく。


収納庫のおかげでいくら買い込んでも問題ない。


準備は整った。明日に備えて早めに寝る。

宿屋のおばさんにしばらく街を出ると伝えると、弁当を持たせてくれました。



門番さんにいつもの挨拶代わりに頭をわしゃわしゃされ、サイデルを後にする。

本当は、ギルドにも一声かけて行こうと思ったけど仕方ない。

まだ足が震えるもん。



ユーリル大森林までおよそ1週間。

本気で走れば夕方には着くだろうけど、旅を楽しもう。






ユーリルに着くまでの1週間。

非常に心穏やかに過ごせた。

時折、現れる魔物にもニコッと笑顔で対応できた。

まれに馬車が通ったけど、岩陰に隠れて上手くやり過ごせた。




おお、見えてきた!


僕の視界に一面に広がる緑が入ってくる。


へへ、久しぶりに友人に会える。

ユーリル大森林は厳しい環境だけど、あのうさぎさんなら大丈夫。


盗賊の事を考えると陰鬱になるけど、それまでは友人に癒されよう。



ユーリル大森林に到着。

もう空は夕暮れ。夜が迫っている。


今日はここで寝よう。

収納庫からキャンプセットを取りだし、食事の準備準備。



すると、どこからか懐かしい声が聞こえた。




「クゥクウ、クックゥー!」


近くからピョコっと顔を出す長い耳を持った友人。

僕は久しぶりの再会で目に涙がたまる。


うさぎさんの目も心なしかより赤くなってる。



「うさぎさん!」


「クゥークゥー!」


二つの影が1つに重なる。

共に優しい涙が溢れて止まらない。


抱き合い互いに感動を噛みしめる。



「ただいま!」


「ククゥーク!」



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