売却と肉食とランクと
僕は不可視の収納庫からユーリル大森林からサイデルの街までに溜まりに溜まった素材を出していく。
ゴブリンの片耳×38、モウウルフの毛皮&牙と肉×62、オークの肉×14、ロックリザードの鱗皮&牙×19。
うーん、かなり溜め込んじゃってたなぁ。
「あのーコータくん、これ全部一人で倒したんですか?」
口をあんぐりと開けていたララお姉ちゃん。
「はい、サイデルの街に訪れるまでに溜まっちゃったので‥」
「そ、そうですか。溜まっちゃったんですかぁ」
「おい、どれも倒したばかりみたいに新鮮だぞ。坊主のアイテムボックスは時間停止までついているのか‥。おい坊主、アイテムボックスのことはあまり言わない方がいいぞ」
「は、はい!」
二人は驚いたようにこちらをまじまじと見つめる。視線に耐えきれずぷるぷるしてしまう。
「EランクのゴブリンやモウウルフはともかくDランククラスのオークやロックリザードまで。しかも、こんなにたくさん。うわっ、色違いもありますね。コータくん見かけによらず強かったんですねー。」
「そ、そんなことないです」
「いえいえ、普通Fクラスの冒険者が一人でDランクの魔物は倒せないですからね。これは、有望‥優良物件‥‥‥結婚。」
「あ、あのー」
「こほん、なんでもありません。少し私は席を外しますね。コータくんは、売却を終えた後まだ残っていてもらえますか?」
「え、それはどうし‥」
人差し指で口を抑えられる。
「ふふ、秘密です。では、また後ほど。」
そう言って、ララお姉ちゃんはどこかご機嫌そうにうさ耳をぴこぴこしながら倉庫を後にする。
「よし坊主、集計終わりだ。全部で銀貨68枚に銅貨80枚だ。受け取れ。」
一気に大金が入った。
僕は、お金を収納庫に納め、ノルドさんに一礼して倉庫を出る。
そのままギルドに戻る。
すると、僕を待っていたかのように、受付嬢Aさんが声をかけて来た。
「コータさんですね?ギルドマスターがお呼びですので、案内いたします。」
ギルドマスター?
なんで?
呼ばれる心当たりがない。
あ、でもさっきのララお姉ちゃんの様子に関係あるのかなぁ。
もちろん、断る勇気もないので、流されるままについていく。
扉が開くと、赤毛を逆立てた筋骨隆々のおじさんがどっしりと居座っていた。
帰りたい
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