05.「チームメートのオレ達だって信じろよ!」





「――日賀野の奴、二人相手に何考えているんだ。こんな団体様で俺等を追い駆け回すなんて」


「いいから走れって! さすがにこの人数じゃ、オレでも相手はできねぇ! オレ喧嘩はそれなりにしかできねぇし!」


「俺なんてちっともできねぇよ! あー、しんどいっ!」


 全力疾走で喋るもんじゃない、すぐに息が上がってしまう。

 けれど足を止めるわけにはいかない。掴まれば、俺達にどのような末路が待っているのか想像しなくとも予測できてしまう。

 背後をチラ見する。俺達が全力疾走しているように、後ろの団体様もガチで追い駆けて来る。恐ろしい奴等だよまったく。罵声や怒声を発しながら追い駆けて来るところがまた恐怖心を煽られる。複数のターミネーターに追い駆けられている気分だぜ。


(しかし参ったな。これじゃ逃げることで手一杯だ。ヨウ達に連絡したいけど到底無理だし)


 しかもこのままじゃ、確実に俺達の方が早くスタミナ切れする。

 何か手はないか。何か手は。せめて身を隠せる場所があればいいんだけれど、いかんせん此処は住宅街だしな……住宅街。そうだ!

 頭上に豆電球を浮かべた俺は、それを明滅させて閃いたと指を鳴らす。「モト!」隣を走る中坊の腕を掴むと、相手を先導するためにモトより先に走る。驚き返るモトを余所に角を右折した。


「そ、そっちは行き止まりだぜ?!」


 モトを右から左に受け流す。 

 相手の注意したとおり、そこに見えたのは行き止まり。民家の塀が顔を出す。「のぼるぞ!」「はあ?!」頓狂な声音を上げるモトに助走をつければ越えられるからと励まし、先に塀に飛びつく。塀の背丈はさほど高くない。俺達の身長を持ってすれば越えられる。


(ヅッ―!)


 完治していない左肩に激痛が走る。

 くそっ、こんな時に。舌打ちを鳴らしつつ塀の上にのぼると、もたついているモトに左手を伸ばす。左肩が悲鳴を上げた。裂かれそうな痛みを堪え、モトの体を引き上げる。「サンキュ」礼を告げてくるモトに、「こっちだ」俺は塀の向こうに飛び下りて誘導を再開する。

 目に飛び込んできたのは民家の敷地。その向こうには大通りが見える。そう此処の壁を越えれば大通りに出るんだ。   


「お邪魔しました!」


 侵入者に呆気に取られている住人の奥さんに挨拶し、モトと大通りに出た。

 通行人に紛れるように走って、隠れて、走って走ってはしって。それでも粘着質の高い団体様は撒けない。ならば撒けるまで走るまで。

 「っ、」無理に塀をのぼったせいで、左肩が疼いて仕方がない。「ケイ」徐々に減速する俺に気付いたモトが声をかけてくる。「気にしなくていい」それより、この先に路地裏がある。一旦そこに飛び込もう。


 モトに指示して先に走るよう促す。

 物言いたげな顔をしてくる中坊に早くしろと背中を押し、ビルとビルの間にできている細い道へ。

 先を走るモトに行く道を指示しつつ、俺は周囲に目を向けては物を散らしていく。それはゴミが入っているポリバケツだったり。積み重ねられているプラスチックケースの箱だったり。放置されている自転車だったり。少しでも道を塞ごうと努める。時間稼ぎにはなるだろうから。


 再び大通りに出ると、俺達は近場の服屋に飛び込んだ。

 わりと広い服屋の試着室に身を隠すため、ローファーを脱ぎ、バタバタとカーテンを閉める。その際、俺のローファーは手に持って上がった。試着室前に二足も靴があると怪しまれるからな。尤も、店員さんには既に怪しまれているけれど(だって野郎二人で試着室って)。


 今しばらく試着室で息を殺し、外の様子を窺う。

 いつまで経っても追っ手らしき声は聞こえない。静かにモトと顔を見合わせ、助かったとその場に座り込んだ。やっと安心してあがった呼吸を整えることができる。


「あ、あの人数はないだろ。ぜってぇ俺達をフルボッコにする気満々だったって。はぁああっ、疲れた……そうだ、ヨウに連絡。あ、携帯忘れた。モト、お前、携帯持って」


「ストップ、ケイ。声が聞こえてきた」


 ゼェハァ息をついていたモトが人差し指を立ててくる。

 嘘だろ、結構な距離を走った筈なのにもう追いついてきたのかよ。声を上げそうになりながらも、どうにかそれを嚥下して耳を澄ませる。「いねぇな」「何処行きやがった」「逃げ足の速い奴等だ」等など物騒な声が聞こえてきた。軽く店を見て回っているようだ。随分人数もいたし、俺達を手分けして捜しているんだろう。


「しっかし邦一さんの情報はスゲェ。荒川達がよくあそこのスーパー付近でたむろしてるって分かったな」


「どっから仕入れてくるんだろうな。ま、以前荒川に喧嘩で負けた悔しさが行動に出てるんだろ」


 追っ手の会話を聞く限り、協定を結んでいる不良達の正体は池田チームの回し者のようだ。

 ろくに店内を調べもせず店を出て行ってしまう池田チームの回し者をこっそり見送った後、俺はモトと顔を合わせる。


「池田チーム……随分な数をこっちに回してきたな。てことは、今、向こうのチームは手薄なんじゃないか。たむろ場所は弥生から聞いているし……これってチャンスじゃね? モト」


「チャンスって……なんだよ?」


 キョトンとするモトに説明を続ける。 


「池田チームを潰すなら今しかないんじゃないかって話。あの追っ手達を一手が引き付けておいて、その隙に一手が乗り込む。ヨウって卑怯なことは極端に好きじゃないみたいだけど、向こうから振ってきた喧嘩だ。この作戦、分かってくれると思う。誰かがオトリになって追っ手を引きつけている間に……」


「でも誰がオトリになるんだよ。ケイやオレじゃ、その内、あいつ等に捕まるぜ?」


 頭の中に恐ろしい結論が出ていた。したくはないけど、これができるのは俺だけだ。


「俺、どっかでチャリを仕入れてくる。路上に一つくらい転がってると思うし。オトリは俺が行く」


「ケイがオトリになるって?! む、無茶言うなよ! アンタ、喧嘩できないだろーよ!」


 すっ呆けたことを言うなと言わんばかりにモトが反論してくる。

 「そうだよ」俺に手腕はない。だから俺が行かなきゃいけないんじゃんかよ。力なく笑い、肩を竦める。ヨウのおかげさまでチャリの腕には自信がある。あいつを乗せて散々逃げ回っていたから、チャリの腕と足はとても鍛えられた。逃げ足には自信があるんだ。これがチームにできる俺の精一杯なんだよ。


「モト、お前がもし捕まってフルボッコにでもされたら、それこそ一大事だ。大きな戦闘力の一つを失うことになる。俺と違ってお前は喧嘩ができるんだ。こんなところで負傷するわけにもいかないだろ」


「そりゃそうだけどさ。アンタ、自分で何を言っているのか分かってるのかよ」


「勿論。自分が無茶しようとしていることまでバッチリ理解しているつもりだよ」


 ノリよく返事する片隅で、俺は畏怖の念を抱く。

 見栄を張っていてなんだけど、大丈夫なんかなぁ俺。チャリの腕に自信があるとはいえ左肩は負傷している。

 なにより一人で大人数を相手に逃げるなんて、正直恐くて怖くて仕方が無い。捕まったらどうするんだ? あの人数でフルボッコされたら死ぬんじゃね、俺。……それでも恐怖を乗り越えてやるしかない。だってこれが俺にできる精一杯なのだから


「モトはヨウに連絡して向こうに戻ってくれ。俺があいつ等を引きつけている間に」

  

 腰を上げ、カーテンからちょっとだけ顔を出す。

 店内をグルッと見回して不良がいないかどうか確かめた。疎らに客の姿は見受けられるけれど、不良らしき姿は見られない。今がチャンスだ。抱えていたローファーを置いて試着室を出るためにそれを履く。刹那、左腕を掴まれ勢いよく引っ張られる。よって試着室に逆戻りしてしまった。

 思わず左肩を押える。「な、何するんだよ」左半身は負傷しているんだから丁重に扱えって。意見しても、向こうは知らん振り。


「アンタって本当に馬鹿だろ!」


 怒鳴られてしまった。

 なんで馬鹿なんだよ。画期的な作戦だと思うんだけど。「他に手でもあるのか?」憮然と尋ねる俺に、「そうじゃない」どうして自分ひとりで無茶を背負うんだよ。オレはそれが言いたいんだよ。モトが顔を歪めた。


「アンタ、自分がチームに属している自覚をしているか? してないだろ!」


「し、しているよ。だから、こうやってオトリに」


「それがしてねぇっつってんだよ! なんでもかんでも一人で無茶しようとしやがってさ。アンタはチームのひとりなんだぞっ。自分がオレ達の仲間って自覚してねぇじゃん! アンタどっかで思ってんじゃねえの? オレ達の仲間じゃない、使いパシリの駒だって」


 思わぬ言葉に俺はたじろいだ。


「別にそんなことは思ってねぇって。たださ」


「ただ、なんだよ。不良じゃない? 喧嘩もできない? でも自分にできることはやるつもり? ……だから自分が傷付いてもいい選択を取るのかよ。自己犠牲になるようなことをばっかしてっ、オレ達が喜ぶとでも? しねぇよ馬鹿。オレ達をなんだと思っているんだよ。ケイ、アンタはオレ等の仲間だろ! 上辺だけじゃないっ、仲間だろ!」


 衝撃が走った。

 モトからそんな言葉を聞かされると思っていなかったんだ。

 仲間……あれ、おかしいな。随分前からヨウ達とは仲間だと思っていたのだけれど、なんでこんなにも嬉しいんだ? 困惑する俺のことなど脇目も振らず、モトは吐き捨てるように、人の腕を掴んだまま怒声を張り続ける。



「アンタはオレ達を信用していない。だから簡単に自己犠牲ができるんだ。本当にオレ達を信用しているなら、オレ達を頼ってくれる筈だろ?! 今だってそうだ。どうしてオレを誘ってくれないんだよ。アンタをサポートするくらいの力はあるぞ。左肩が痛む、だから手伝ってくれ。その一言でオレはどこまでもアンタに手を貸すのに。

 それともオレが不良だから頼れないか? アンタはいつもそうだ。オレ達に馴染んでいるようで、どこかで一線を引いている。自分なんかいなくてもチームは大丈夫だろうと高を括っているんだよ。まるでいつでも消えられるよう、斬り捨てられるよう、構えているように思えてならない。


 ヨウさんはアンタのそういう面をすこぶる気にしているんだ。

 例えばアンタがヤマトさんにヤラれたあの時、どうして助けてくれのヒトコトを向けてくれてなかったんだ。電話までしておいて『ヤマトにヤラれそうになっている』そのヒトコトすら言わなかったアンタのことを、ヨウさんは凄く気にしていたんだぞ。

 いつもは平然と群れるくせに、いざという時には頼らない。頼ろうとしてこない。いい迷惑だ! オレ達はアンタのそういう一面のせいで余計な心配までしなきゃいけないだろ! 心配って分かるか? オレ達はアンタを心配しちまうんだよ、仲間だって思ってっから!


 ……オレ、本音をいえば、今までアンタのことを仲間だと認めていなかった。


 それは嫉妬心からだ。

 努力もせず、ヨウさんに気に入られているアンタの存在が気に食わなくて仕方がなかったんだ。

 ヨウさんの舎弟になりたいだなんて大それたことは思ってなかったけど、糸も容易く舎弟になったアンタがヨウさんに特別扱いされているような気がした。しかもアンタは舎弟の価値をさほど重視していない。それが妙に気に食わなかった。

 そしてヨウさんを心のどっかで疑っていた。なんでこんな奴を舎弟にしたんだ。仲間に入れたんだ。こんな奴にオレは負けたのかよ。

 いつも悔しさを噛み締めていた。親友のキヨタに愚痴ったこともあった。だからキヨタの奴、オレの気持ちを酌んで、捨て身で舎弟問題を起こしたんだ。

 

 正直、どこかで思っていた。

 キヨタならヨウさんの舎弟でもいいかなって。キヨタなら充分に実力もあるし、あいつに負けたなら納得もする。一度そう思うと、アンタにだけは舎弟になって欲しくないと心の奥底で強く思った。オレが味わっていた敗北をアンタにも味わって欲しいと思っていたのかもしれない。

 だけど、ヨウさんが中間発表をしたあの時。舎兄弟を解消した瞬間、オレは素直に喜べずにいた。

 

 ただただ疑問が残ったんだ。

 本当にこれで良かったのか。もしかしたらオレはとんでもない過ちを犯したんじゃ。二人が舎兄弟じゃなくなったら、アンタはとっととチームから抜けるかもしれない。だってアンタはヨウさんの舎弟だからオレ達と一緒にいるわけだし、チームに尽くしているのも舎弟という肩書きがあるからで。

 舎弟じゃなくなったらケイはオレ達の前から消えてしまう。現に自販機に向かうアンタの背が、チームを抜けるような空気を醸し出していた。止めないと、と思ったんだ。ヨウさんがアンタに謝罪している時の顔、めちゃめちゃ悲しそうだったし。


 でもアンタは言った。

 舎弟じゃなくなっても俺とヨウの関係は変わらない。今の関係は崩れない。って。

 なんかハッとさせられた。今もアンタは口先だけじゃなく、チームのために、オレ達のために自己犠牲しようとしている。

 やっぱりオレは間違っているんだと思った。オレは目に見える関係ばっかに拘っていたけど、アンタの言うとおり、目に見える関係が変わっても変わらなくても今の関係は崩れない。オレはヨウさんを尊敬するし、背中を追っ駆け続ける。


 それを自覚した時、オレはアンタのことを受け入れようと思ったんだ。こいつなら認められる、そう思ったんだ。


 なのに、アンタはまるでオレ達を拒絶するかのようにひとりで無茶を背負い込んでばかりだ。助けてくれるのに、一切頼ろうとしてこない。なんで? ……ああそうか、ケイはオレ達を信用していないんだ。あいつはオレ達の仲間だと思っていない。一線引いてオレ達と距離を取るのは、つまりそういうことだ。ケイはオレ達の仲間という自覚がない。

 オレ、アンタが傷付くのは嫌だ。そう思うのはアンタを、仲間だって思っているから。ヨウさんを信じて最後までついて行くつもりなら、チームメートのオレ達だって信じろよ。じゃないと虚しいだろ?」


 真顔だったモトの表情が、微かに緩和する。

 

 

「オレはアンタを信じると決めたんだから。一方的なんてムナイじゃんかよ」

 

 

 もう駄目である。

 俺の中でビックバンが起きた。感情が爆ぜた。 

 小刻みに体を震わせている俺に、「ケイ?」どうしたのだとモトが声を掛けてくる。どうしたもこうしたもすったもんだもないっつーの! うわぁああっ、モトのイケメソ! 俺が女なら勢い余って告白しているところだバカヤロウ! なんならお前の信者になってもいいよ畜生!

 「モトにハートを盗まれた」お前は平成のルパンかよ! 感涙する俺はグズグズとポケットティッシュを取り出して、涙と鼻水を拭う。汚い? 雰囲気ぶち壊し? どうとでも言うが良い。俺は今、猛烈に感動している。


「モト……ティッシュねえ? 切れそう」


「あー、待てよ。ティッシュは……これは財布だろ。ガムに飴。胸ポケットには生徒手帳。ない」


 なら仕方がない。残りのティッシュで凌ごう。

――仲間。ヨウ達の仲間か。

 モトに言われて、自分の隠れた感情に気付いたような気がする。そう、モトの言うとおり、俺は心の片隅で思っていた。俺は皆の仲間じゃない、と。


「俺は、ヨウ達にとって繋がりでしかない。仲間じゃない。友達でしかない……そう思っていた。いや、思っている。今も」


「なんでそんなことを思うんだよ。アンタ……率先して動いているくせに。自分、ヨウさんのことを信じているんだろ? なんでオレ達を信じられないんだよ」


「違う。モト達を信じられないんじゃない。俺は、俺自身が信じられないんだ。弱いから。お前言ったよな、敗北を味わっていたって……俺もだよ。俺もいつも味わっている」


 仲間と呼んでくれる男に対して力なく笑って見せた。 


「今まで喧嘩を避けてきたんだ。弱くて当たり前だと思う。でもいざという時に何もできないなんて、やっぱり悔しいよ。足手纏いだなんて言われたくもない。だからこそ、一人で無茶しようとしてたのかもしんねぇ。恐いくせにさ。俺はカッコをつけるためにオトリになろうとしてたんじゃない。喧嘩じゃない何かで皆と対等になろうとしていたんだ。きっとさ」


 赤裸々に胸の内を告白すると、「なんだ」オレと一緒じゃんか、微苦笑を零すモトが視界に飛び込んでくる。

 うん、今なら分かるよ。モトは喧嘩で皆と対等になろうと、何よりヨウに認めてもらおうとしていたんだよな。俺達はおんなじだ。対等になろうとしていた形が違うだけで、求めるものは一緒だった……俺もやっとモトという人間を本当の意味で認められそうだ。今なら素直に仲間だと言える。


「モト。肩、やべぇかも。ひとりじゃ無理っぽい」


 言えるから、モトというチームメートに頼ってみよう。モトならきっと俺の申し出を受け入れてくれる。

 「当たり前だろ?」ひとりでなんでもできる人間じゃないくせに。皮肉ってくるモトがオトリは二人だからな、と拳を出してきた。その拳を自身の拳で叩き、俺達は頬を崩す。


「言っとくけど、逃げる時の俺のチャリって荒運転そのものだからな。振り落とされるなよ」


「上等だし。やってやろうじゃんかよ。見返してやろうぜ」

 

 本当にそうだ。

 日賀野に振り回されてバッカの俺等だけど、今度は俺等が見返してやる番だ。反撃ってヤツ? 振り回されるバッカじゃ癪だしな。


  


「あのー……お客様」


 

  

 試着室のカーテンが少し開けられ、そこから服屋の店員お姉さんが顔を出す。

 

「ご試着でないならちょっと……」


 言葉を濁された上に、引き攣り笑いを向けられる。

 さらに俺とモトを交互に見やっているものだから居心地が悪い。

 だってさ、狭い試着室に服を試着するわけでもなく、野郎二人が座り込んで、ギャンギャンワンワン言ってて。しかも俺、感涙してるから若干顔が酷いという。営業妨害もいいところだろ俺等。んでもって結構なまでにキモイだろ俺等。

 「すみません」俺達は揃って頭を下げるとそそくさ試着室から出た。


(なんか、店内にいる客達の視線……痛いな)


(オレ等の会話、聞こえてたんじゃね?)


(それはそれで……)


(痛い……痛過ぎる、オレ達)


 妙に店内の視線が突き刺さってくるけど、そこは心を鋼鉄にして、急いで店を後にする俺とモトなのであった。


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