第79話 朝の公園

今日は珍しく寝起きがよく近くの公園まで散歩をしに行った。

「ふぁあ…珍しく寝起きがよかったな…」

公園で軽く体操をしてから家に戻ろうとしていた、だがさっきからついてきている男2人に声をかけた。


「あの~、さっきからずっとついてきてますけどなんか用ですか?」

これで違ったらマジで恥ずかしい奴になるし、そうじゃなかったとしてもめんどくさいことになるので第3の選択肢であって欲しい。


「流石だな」

「お褒めに預かり光栄です?」

とりあえずこんな感じで気分良くして帰ってくれないかな?


「それでさー、ボコらせてくんね?」

いやいや、なにがそれでなの?わけが分からないよ…

「いや、痛いのとか嫌なんで止めましょ?」

まあそんなので、「うんわかった。じゃあね~」なんて帰ってくれないよね。

「舐めてんじゃねえぞ」

「いや、至ってまじめです。アイ・アム・マジメ」

「ふざけてんじゃねえか!!」

ハイ、ふざけましたゴメンナサイ


「お前を馬鹿にしたら春がキレてな大勢の前で恥かいたんだよ」

「はあ。それでなぜ俺に?」

わけがわからない。普通そういうのは自分を辱めた相手に行くものだと思うのだが


「お前をボコって、あいつの前に連れてけばあいつも謝罪するだろうからなぁ」

いやいや、おバカなのかな?男のほうがどう考えても強いでしょ…

いやまあ仮に春のところに行ったとしても俺がやるんですけどね?


「はあ…せっかくのいい朝が台無しなんだけど…どうしてくれるん?」

「そういうのは勝ってからにしなっ!!」


そういった瞬間に背後からもう一人が出てきて俺を抑え込む。

「ウワァァ、ヒ、ヒキョウダゾー」

なんともまあ感情が入っていない声が出た。

 「舐め切ってんじゃねえっ!!」

男は身動きが取れない俺の顔面を殴ってきた


「ウア"ア"ア"、痛い痛いいたい」

俺を押さえつけていた奴が絶句していた。

「いやいや、だって体の向き変えればよけられますし、そんな緩い抑え方じゃ頭を後ろにやったら鼻っ柱に当たるでしょうよ…」

呆れ呆れしてしまった。

「それよか、同じ学校の奴じゃん。今気が付いたわ」

俺は殴りかかってきていたほうの足を払った

「じゃあね。もう来ないでね~。もちろん春の前にもだぞ☆?」

相手側の背筋が凍っていた。

なんでだよ、失礼な奴らだな。せっかく優しく言ってあげたのに。


俺は、軽い運動をしてきたため朝ごはんを3杯おかわりして、再び眠った。


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