第57話 迷子の女の子
迷子の手を引いて歩いていると、母親らしき女性が走ってきた。
女の子の前にしゃがみ、「どこに行ってたのよもう!」と怒りながら肩を揺する。
「あの、お母さんですか?」
確認をとると、すぐにそうだとうなずき、立ち上がって頭を何度も下げてきた。
俺は、親が無事に見つかったことをよろこび、そして女の子を母親に引き渡した。
帰宅後、夕飯のカップ麺をすすっていたら、テレビのキャスターがニュースを報じた。
どうやら三才の女の子が行方不明になっているという。しかも場所がこのあたりの地域なのだそうだ。
画面に、女の子の写真が映った。俺は写真を見た瞬間、口から麺を噴き出した。
だが数日後、犯人は見つかり逮捕された。女の子は無事だった。
夕飯時の臨時ニュースで、その時も俺はカップ麺をすすっていた。
画面に、犯人の写真が映った。俺はふたたび麺を噴き出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます