預言者の備忘録 ~第二楽章時点のおさらい~
―― 登場人物 ――
■ Side T
* ティア・ロートレック(ブランシュ・アファナシエフ)
フィディールとよく似た金色の長い髪に翡翠色の瞳の持ち主。年齢不詳。
本人も理由もわからず、帝都カレヴァラの塔に幽閉されていた。外の世界に対する憧れは強い。
本人、ブランシュと呼ばれているが、十年前に亡くなったフィディールの双子の姉ブランシュとの関係は不明。
フィディールには、ブランシュではないと否定されたのもあり、出会ったエルスにティアと名付けられてからというのも、ティアと名乗ることにした模様。
エルスからは「〈不協和音〉か?」とも問われていて、その正体は謎に包まれている。
世話係のイリーナがフィディールに撃ち殺された後、その場に居合わせたエルスと一緒にモンレーヴ旧市街へ飛ばされた。
エルスの同業者から揶揄されたり、自身を連れ戻しに来たオズウェルと再会したり、追いかけられたりなどした末、エルスに、「自分がどうしたいのかわからない」と泣きながら縋る。
しかし、「他ならない自分で決めろ」言われ、己の意志で帝都カレヴァラから逃げ続けることを決める。
太古に滅んだオルドヌング族が使っていた力、魔法が使える。
オズウェルいわく、オルドヌング族でも人間でもないらしい。
* エルス・ハーゼンクレヴァ
帝都カレヴァラに不法侵入した、黒髪に青い瞳の少年。16歳。
古都トレーネに所属する上級法術士であると同時、とある実験の被験者。
ハインツいわく、反抗期真っ盛りのクソガキ。
Respond to Avarice and Demand――略してRADと呼ばれる何でも屋。
同業者であるトレイターと面識ないし因縁がある模様。
ティアの味方のような振る舞いをしているが、本人いわく、「ティアを利用するためにここにいる」らしい。
帝都カレヴァラへはフェイの依頼を受けてやって来たようだが、別の目的もある模様。
ティアが〈不協和音〉であるかどうかを気にしているようで、もしそうだったなら「間違いなく殺す」と宣言している。
* フェイ
エルスが連れている金色の小動物。毒舌家。年齢不詳。
帝都カレヴァラが行っていた、〈ラティメリア第一計画〉の被験体の生き残り。
番号は9。
感知に特化した法術が使え、肉声は出ないが、人と頭の中で言葉を交わしたり、意思疎通したりすることができる。
人の心さえも読むことができ、人間不信になっていたところを近づいてきた人間を片っ端から殺していた。
古都トレーネから危険と判断され、討伐されそうになったところを、当時まだ古都トレーネに所属していたエルスと遭遇し、以後、彼と行動を共にしている。
〈ラティメリア第一計画〉に関する依頼をエルスにしているらしいが、詳細は不明。
* ルーシー・ウィシャート
銀髪に碧色の瞳の二十歳ほどの女性。20歳。
内通者であるイリーナに手引きされ、塔に乗り込もうとしていた。
しかし、タレイア街の検問が封鎖され、失敗に終わる。
エルスとティアの手がかりを探し、トレイターとコンタクトを試みる。
姉に復讐しようとしている(?)ようだが、理由は不明。
十年前に滅んだモンレーヴ村の出身。
ティアとエルスを追っていたオズウェルとアメーリエを妨害した人間。
また、第二楽章の最後でエルスとティアに接触することに成功する。
■ Side H ~あるいは、拭えない感傷に囚われた者たち~
* フィディール・アファナシエフ
ティアとよく似た金髪の青年。22歳。
十年前に帝都カレヴァラの執政官であるディディウスに拾われ、養子となった。しかし、その養父であるディディウスを暗殺し、執政官の座を引き継いだ。
また、双子の姉であるブランシュを亡くしている。
また、爆発騒動に乗じてティアを外に逃がそうとしたイリーナを撃ち殺した本人。
四百十年前に滅んだオルドヌング族と人間種族の混血児だが、魔法を使う才能はない。
ハインツとは十年来の仲であり、上司と部下というより、腐れ縁。
双子の姉と瓜二つの顔をしたティアに対して複雑な感情を抱えている模様。
* ハインツ
ふざけた言動が目立つ、フィディールの部下。28歳。
オスティナート大陸で三大精鋭と呼ばれる〈盤上の白と黒〉のトップで、オズウェルとカヤの直属の上司。
フィディールとは十年来の仲。
現在は、始末書をタレイア街の長老に届けるよう、フィディールに命令されている。
* オズウェル・L・K・アイゼンシュタット
栗色の髪に湖色の瞳の誠実な青年。20歳。
オスティナート大陸で三大精鋭と呼ばれる〈盤上の白と黒〉に所属している。位は
秘匿とされている〈ラティメリア第一計画〉の事情を知っている。
その他、ティアがここ数年の記憶しか持っていない理由についても知っているらしく、それゆえにか、ティアに対して思うところがある素振りを見せている。
――
誰が何を試したのかは、彼のみぞ知る。
* アメーリエ・マトリカリア
飴色の髪を二つに結わえた眼鏡の女性。20歳。
ふわふわと間延びしたしゃべり方が特徴的。
オスティナート大陸で三大精鋭と呼ばれる〈盤上の白と黒〉に所属している。位は
また、感知特化と呼ばれる人の心や物理法則などを感知する能力に特化した法術士。
何を考えているのか、作為か無作為かわからない天然ボケっぷりを見せる。
* カヤ・マツリカ
とび色の髪にグレーグリーン色の瞳の女性。冷静沈着。24歳。
オスティナート大陸で三大精鋭と呼ばれる〈盤上の白と黒〉に所属し、オズウェルやアメーリエの先輩にあたる。位は
オルドヌング族の遺産の一つ〈カドゥケウスの四宝〉を持つ。
オズウェルとアメーリエとは別に、フィディールから密命を受け、エルスとティアを捕えるため狙撃を仕掛けた。
トレイターから、ティアを奪還するため協定を結ばないかと、取引を持ち掛けられている。
■ Side ??? ~あるいは、未確定要素~
* トレイター
本名不明の情報屋。20歳。
エルスと同業者であり、過去に因縁ある模様。
お尋ね者であるエルスとティアの居場所を他の賞金稼ぎに流したり、ティアに弛緩剤を飲ませて品定めしようとしたり、カヤにティアを捕えるための協定を持ち掛けたり、一体誰の味方なのか不明。飄々としていて食えない性格。
* 光詠み
特級監視対象。
二年前、帝都カレヴァラに現れた預言者。
詳細不明。
■ Side Deceased ~あるいは、死してなお影響力を持つ残滓~
* イリーナ
本名、ルフィナ・ウィシャート。
ティアの世話係の女性であり、故人。
ティアに愛情を注ぎながら、その一方で憎悪と嫌悪を抱いており、「目の前から消えて欲しい」と唾棄したほど。
ティアを塔の外に逃がすために、侵入者を手引きし、爆発事件を起こした。
伝染病で滅んだとされているモンレーヴ村の生き残り。
反逆者としてフィディールに撃ち殺され、その命を落とした。
〝ねぇ、フィディール。
あんたが最後の最後でどういう顔をするのかが楽しみなの。
ティアを殺した後に、あんたが何を思うのかを。
私が死んだ後も残るこの賭け、途中でやめるなんてことは許さない。
この賭け、最後まで付き合ってもらうわよ〟
賭けの勝敗は、物語の終わりで。
* ディディウス
第四級監視対象。
帝都カレヴァラの最高権力者。故人。
十年前にフィディールとブランシュを養子として迎え入れた。
五年前に〈ラティメリア第一計画〉を再現し、フィディールの姉を
養子であるフィディールに殺された。
* ブランシュ
十年前に死亡したフィディールの双子の姉。故人。亡くなった当時は12歳。
ティアとの関係は不明。
―― 用語 ――
■ Key Word
* 帝都カレヴァラ
オスティナート大陸南部に広がる国家。
空に伸びた白樹の塔フレーヌの周囲に人工大陸が浮かんでいる。
王都グラ・ソノル──弔いの鐘が響く墓。
古都トレーネ──先人の涙ながるるいにしえの都。
そして、帝都カレヴァラ──英雄の魂が眠る地。
* 魔法
世のため人のため誰かのためなら奇跡すら起こす万能の秘術。
実際は、疑似世界の一つである法則世界に干渉し、法則を捻じ曲げることで様々な事象を引き起こす技術。
* オルドヌング族
四百年ほど前に滅んだ種族。魔法が使えた一族。
* 法術
魔法を基とした、法則世界に干渉する技術。
正式名称は、法則世界変革技術。
魔法と異なり、人の傷を治癒することは出来ない。
* エーテル
魔法や法術を扱う際に必要となるエネルギー。
ただし、魔法や法術を使うために各人が元々身体に持っている力ではない。
* モンレーヴ村(モンレーヴ旧市街)
イリーナの故郷。
伝染病で滅んだとされているが、帝都カレヴァラによって人為的に滅ぼされたらしい。
* ラティメリア
法術と呼ばれる力の源、エーテルが固化し、この世界にある生命を真似た存在。
* ラティメリア第一計画
五年前に、死傷者二百三十七人、廃人五百六十人、逃亡した被験体NO9であるフェイを残し、研究員、その関係者含め、研究施設まるごと炎上した計画。
オズウェルいわく「名前すら知られてはならない計画」とのこと。
■ Sub word
* Respond to Avarice and Demand
通称RADと呼ばれる何でも屋。
* カドゥケウスの四宝
オルドヌング族が作った遺産の一つ。
全部で4つある。
第一位:極天の方位磁針〈パーフェクト・カルディア〉
第二位:天空の剣〈シレスティアル・レイ〉
第三位:水天一碧〈フィニエンス・レン〉
第四位:天羽々矢〈アーク・アークス〉
* 古都トレーネ
オスティナート大陸北部に広がる国家。
女王アルテミスによって統治されている。
先人の涙流るる古の都。
* 上級法術士
法術士の資格の一つ。中級、下級もある。
オズウェルいわく、法術士として優秀であることを証するものらしいが、エルスいわく、持ってなくてもでたらめな強さを持った法術士なんて山ほどいるらしいので、物差しとして役たたないと思ってる模様。
* 古トルヴァトゥール語
古代語。オルドヌング族が使用していた言語。
* 不協和音
エルスが使う何かの暗喩。詳細不明。
フェイいわく「世界を壊すもの」らしい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。