第14話よっしゃおれもリニューアルするか

 とにかく服の問題をなんとかしなくちゃいけない。あの子にかっこ悪いままにおもわれていたんじゃたまらない。

 家に帰ると、さっそく服のことを母さんに相談した。

「塾のみんなはいい服着ててさあ。それで、おれもいい服がほしいんだよね」と、それがすごい差し迫った問題なんだって感じで話したら、母さんは笑いながら賛成してくれて、なんと一万円もお金をくれたのだ。

 おれはさっそく近所のショッピングモールに出かけた。母さんに、そのかわり勉強がんばるからなと、心の中で約束しながら。

 赤いbe togetherって文字の入った海の絵が描いてあるTシャツと、定番っぽいけど、かっこいいデニムのジーパンを買ってきた。今、着ているのからすると、断然イケてそうだった。なんだかオシャレに生まれ変われそうな気がして、ワクワクした。

 もう笑われたりするのはこりごりだ。これでもうあの子に笑われることもなくなると思うと、肩にのかっていた重しが取れたような気がした。

 明日からのおれは違うぞ!

 このTシャツとジーパンなら、あの女の子もダサいなんていわないだろう。いや、そうお願いしたいもんだ。

 女子ってやつはいつも人のこととか噂話してんだもんなあ。ほんとにかなわないよ。

 とにかくあの子にばかにされるのだけは、絶対嫌なんだ。。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る