第15話なんだか恥ずかしい気もするんだが・・・

 おれは塾の休み時間など、同じBクラスのあのかわいい子が気になって仕方なかった。

 服装はさっそく新しい赤いTシャツとジーパンを着て、かっこよくキメてきたつもりだった。

 それでもわざわざキメてきましたみたいな振りはせずに、できるだけ素知らぬ顔をしていた。

 でも、やっぱりいい服を着ていると気分もいい。授業でもなんとなく自信がわいて、わからない問題でも自信を持って答えることができた。

 が、思いっきり間違えた。

 いいんだ。間違えた問題はチェックをしておいて、後で覚えればいいんだ。

 とにかくこの、おれはかっこいい、ダサくなんてない、というような自信みたいなのが体にあふれるのが気持ちよかった。まるで母さんに頼まれた初めてのおつかいを、間違えないで買ってくることができて、頭をなでられ、ほめられたあの時みたいなんだ。なにか力がみなぎるんだよ。

 今のおれは、かっこいいTシャツとジーパンという翼を得た。ほんとにイケてるのかどうかわからない。けど、おれ自身は気に入っているんだ。

 心はルンルンだったが、できるだけ自然に振る舞おうと気をつけた。。。

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