第12話ううっちょっと耳まで赤いかも・・・

 唯一のしゃべり相手だった冴嶋さんと別れるのは、ちょっと寂しい気もした。まあ、彼女とはいつでも会える。

 おれはその一番おじさんふうの田所先生に連れられて、緊張しながら階段をのぼった。

 ざわついていたみんなが教室に入る。

 田所先生が、「授業はまだだから、もうちょっと待っててね」、と出ていった。

 おれは指定された席に座った。みんなの視線がささるようにして痛い。まるで転校生にでもなったような気分だ。転校生が、「どこそこからきました――」、って自己紹介する時の気持ちがよくわかったような気がする。

 緊張しながら教科書などを広げて待っていると、右斜め後ろの方から、女の子の声が聞こえてきた。

「ええー。あの子あんな服きるんだ~」

「顔もちょっとでかくない?」

 女の子たちは笑い声をあげていた。

 絶対おれのことだと思った。

 そうか。やっぱりこの服じゃダサいのか。確かに顔はちょっとでかい方かもしれない。

 おれはどんな女の子だろうと思って、後ろを振り返った。

 かわいい!!

 ちょっとかわいいじゃなくて、マジかわいい、肩まである髪はちょっとくせがついてパーマみたいになってるし、目がタヌキに似ていてキラキラ輝いている。かなり好みのタイプじゃねえか?

 女の子はおれの顔を見ると、隣の女の子と一緒になって、またキャッキャッと笑い出した。。。

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