概要
追ってきた、諦めずに辿った、夢見たそれらが、いま、現実に──。
「斬られる前に斬れ。斬られても斬れ。手足をもがれたら頭だけで喉元に噛みつけ。それが戦うってことだ」
世は戦乱の時代。ザンブロア女王の人種迫害を止めるため、妹イリシアは幼なじみのマブトゥールとともに祖国に立ち向かう。やがてそこに傭兵の黒髪と茶髪も加わり……。
迫り来る数々の刺客、万対万の壮絶な戦、生と死、神と人、そして夢……。戦うとはどういうことか。神とは、正義とは何なのか。人は何のために生き、誰のために戦うのか……。
傭兵・貴族・女王・姫・将軍・公爵・兵士……様々な点がやがていくつもの線を紡いでいく長編群像劇。
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【第1章】
傭兵として生きる黒髪と茶髪。とある戦に参加した二人は、そこで一人の貴族と出会う。
【第2章】
軍事先進国となった王国ザンブロア。その大国を統べ
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