第52話Regrets - 未練

52.

 "My Feeling 胸の内2"



== 眞奈の母親(松本綾子) + 眞奈の父親(松本浩志) ==



 私は眞奈に言った通り、夫の帰りを待ちその夜瑛士さんの申し出のこと

について、相談した。



 「眞奈はどう言ってるンだい?」




 「もちろん、考えられない・・200%考えられないって言ってるわ」



 「200%か、瑛士くんもえらい嫌われたももんだな」





 「しようがないわよ、それだけのことしたんだから」





 「ってことは、君も反対なんだな?」




 「逆、逆よ」




 「・・」




 「眞奈と将大を守ってくれる蓮さんがいなくなった今となっては

瑛士さんのしでかした過去をあれこれ言うよりも、今の瑛士さんを見て

眞奈や将大を大切にしていくって言ってる言葉を信じて一度はやり直して

みてもいいんじゃないかと思ってるの。


 私たちはいつまでもふたりのことを守っていけるわけじゃないのだし。

 やり直して駄目だったらその時はね、止む無しね・・別れるしかないと

思うけど。


 今日ね、将大をそっと抱きしめて愛おしそうにずっと見てた瑛士さんを

見てね、そう思ったの。いけないことをしてたのは確かだけど、眞奈に

対して暴言を吐いたり表だって蔑ろにしたことはなかったみたいだし。


 女遊びがバレてからだってずって眞奈に謝ってたわけだし。あの人が

基本、眞奈を好いてるのは確かだと思うのよ。あれだけ眞奈に惚れてるんだから

将大のこともきっと大事にしてくれそうな気がするのよ」




 「私はてっきり君は反対するものだとばかり」




 「だって、私がそうだったから・・ですよ」




 「すまないね」




 「あなたとやり直して正解だったって、思ってるわ」

 これは嘘偽りのない私の本心だった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る