第43話Regrets - 未練
43.
"A New Depelopment 新たな展開4"
== 神崎 蓮 + 眞奈 ==
「俺、子供の顔見られそうもない。残念でたまらないけどさ」
「何?変な冗談止めて・・ヤダ」
「病気にかかってるんだ。余命2か月」
「え~嘘っ・・。蓮さん嘘でしょ?
とうに過ぎてるわよ、エイブリールフール!」
「眞奈、ちゃんと俺の話聞いて。本当のことなんだ」
「いやっ、そんなこと信じない。信じられないよぉ~」(泣)
泣いてる眞奈に言った。
「たった2か月じゃ、俺は眞奈に何も残せてやれないし、何もしてやれない。
だけどアドバイスはできる、この先どうすればいいかって。
眞ぁ~奈、俺はこの先ずっと君に付いててやることはできない。
この身体じゃぁな。そこでだ、俺なりにどれが眞奈にとって良い道か
考えて考えて出した結論だが、眞奈元旦那が改心したって言ってるンだから
元旦那のところへ戻ったほうがいい」
「蓮さん、そんな悲しいこと言わないで」
「この先の人生は長い。あんなに君のことを慕ってる男ならきっと
俺たちの子供のことも大切にしてくれるんじゃないかって、安直と言われれば
安直な考えだけど、これから新しい出会いが眞奈にあったとしても俺には
相手を査定することはできないだろ?あいつは女にだらしないところはあるけど
女子供に手荒な真似をするような奴ではないことだけは、俺の今までの経験で
分かるんだよ。だから考えてみてくれないだろうか」
「子供は私が責任もってちゃんと育てるから、そんな世迷言を私に勧めて
こないで?」
「君がちゃんとしたりっぱな女性だってことは分かってる。だけど
心配なんだよ。あいつが君と子供の側で番犬としていてくれると
俺も安心して旅立っていける」
蓮さんは、たらしだけど人間的なものは信じられると瑛士のことをそんなふうに
言う。
余命いくばくも無い蓮さんが、己のことを悲しむよりも私と産まれてくる子の
ことをとても心配してくれている。私はこれ以上蓮さんの勧めを断ることが
できなかった。
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