第42話Regrets - 未練

42.



"A New Depelopment 新たな展開3"


== 神崎 蓮 + 眞奈 ==




なんだよ、やっぱりこんなことかよ。

 俺は今思いっ切りやさぐれてる。


俺には幸せになる権利ないのかよって!


 余命2か月と宣告を受けた。



 医師は眞奈と一緒に聞いてほしいと言ってきたが、俺は妻には話さなくていいと

頑として譲らなかった。


 妻は身重なんだ。

 どうしてこんな酷い話を聞かせられるというのだ。


 手遅れで手術のすべも無いってさ。

 どうしてこうも幸せが手のひらから零れ落ちていくのだろう。

 俺の人生、なんだったのだろう。


 産まれてくる我が子の顔すら見せてくれないっていうのか。

 あの世から見られるといいのに、心からそう願った。


 たったの2か月やそこらで、眞奈と子へ何が残せるっていうんだ。

 何もできないだろう、きっと。


 それどころかこれから日に日に育つ子のせいで、しんどい日が続くで

あろう眞奈に俺の看病で負担をかけることになるかもしれない。


 幸せであってほしい彼女にこれ以上負担はかけたくない。



俺は心を鬼にして眞奈に今の現実を知らせることにした。




・・・



「今日は体調どうだった?」





「いいよぉ~っていいたいところだけど私はつわりが無くならないタイプみたいで

少しだけど、船酔い気分かな。3か月くらいで無くなる人もいれば子供が産まれて

出てくるまでずっとっていう人もいるらしくて・・あぁせめて半年程でなくなって

ほしいわぁ~」



 そう話しながら食事の用意をしてくれる眞奈。

 眞奈はつらいのか動作が緩慢だ。


 その間に俺は運ぶべきものは運び、なるべく眞奈の負担が減るように

ちゃっちゃっと食事の準備をした。



「「いただきまぁ~す」」



 今日のメニューはお手軽メニューの豚シャブだ。




 「眞奈、大切な話があるんだ」




「・・?」



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