第38話Regrets - 未練
38.
"A New Determination 新たな決意2"
== 神崎 蓮 + 眞奈==
先だっての樋口瑛士の発言を思い出し、何気に眞奈に聞いてみた。
「あれから元旦那から何か接触あった?」
俺の質問に眞奈は目をパチクリさせて何やら動揺を隠せないとでも
いうようなオーバーアクションをして見せた。
何気に聞いたこっちがその様子にビックリしてしまった。
「どした?」
「えーっ、何で今その質問なのかな?びっくりしたわ。あなたって予知能力
でもあるの?っていうくらいのタイムリーな質問だったから」
「・・?」
「実は先日元夫から手紙があって・・その内容が私とやり直したいって
うものだったから、私ビックリしちゃって。ね、どうしてそんな質問思い出した
みたいに今日、私にしたの?」
そんなふうに眞奈が問い詰めるかのように聞いてきた。
あいつ(樋口瑛士)からそんな復縁要請が来ていたのならそりゃあまぁ、驚くのも
無理はないかもしれない。
「彼が寺に来たことは少し話してたけど。君に話そびれてたことがあって。
あの時、彼が眞奈を俺から取り戻すからって、そう言って帰って行ったもんだから
ちょっと気になってな、聞いてみた。君から全然彼のこと聞かないでいたから
あの時のセリフは奴のただの強がりだったのかもしれないなぁ~とか・・まっ
俺は思ってたんだがやっと今頃決心したってわけだ。君に連絡してきたって
ことは。やはり本気だったか!」
「本気って・・ヤダわ。
何かぞわっとする」
そう言いながら眞奈は奴の手紙を俺に見せてきた。
必死さの滲み出ている文だと思った。
哀れな奴よのう・・! などと余裕の俺は心の中で奴のことを茶化した。
眞奈が取り付く島もなく嫌がっているのも俺としては溜飲が下がったのだ。
プンプン丸の眞奈が言った。
「ほんと、馬鹿なんだからぁ~。私はもう蓮さんの奥さんになったんだよぉ~。
手遅れぇ~どんだけぇ~!」 と最後は訳の分からん言葉で結んだ。
眞奈も言った後ですぐに変だと思ったのか、俺と顔を見合わせて笑った。
※大幅に加筆修正しました。5/1
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます