天罰 3

翌日 「 I 」は顔を腫らして帰って来たそうです


当たり前です たとえ冗談でからかったとしても可愛い若い衆に

「殺ってこい!」

なんてチャカまで渡して命令するなんて最低

ヤクザ映画の見過ぎだっての



まっ……これも天罰?



その後 親分に父と次男も呼ばれ

「口を挟んでしまった以上 このままでは私の顔が立たないので悪いが次男は破門させてくれ」

と反対に親分に頭を下げられてしまったらしく

父は承諾し次男を破門して暫くの間地元から出て行く様に命じました


でも……このイザコザがあって良かったのです


次男はこの時……極道の世界から足を洗う決意をして家を出て行ったのです


ここで

ちょっと余談になりますが


次男の代わりに指を詰めると言った父……


回りの目は

さすがだ!良い親だ!


と父に注がれていましたが……


後は何とかなるだろうと軽い考えの指など詰める気は更々ない口先だけの男


行き当たりばったりの父のいつもの手なのだ……


私達家族は知っている


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