　居間でくつろぐ子どもを横目に掃除していたら、ちいさなクモが出てきた。ちいさいけれどやっかいな奴なので、急いでフマキラー片手に格闘する。子どもも応戦してくれるがクモは素早くてなかなか倒せない。

　とうとうクモが人間の隙をついて、子どもの頭に取り憑いた。あっという間に髪の間に潜り込まれる。

　しまった。クモに取り憑かれた人間は死ななくてもクモの行動を取るので、早急にクモを追い出さないとならない。

　クモ化した子どもの顔に至近距離で力いっぱいフマキラーを噴射した。

　「っぎゃああああ！！」

　白い煙の中でクモは子どもから離れ、そのまま床で死亡した。

　クモから解放された子どもから「至近距離からやるなんて酷い」と怒られた。目にしみて大変だったらしい。ごめんごめん。フマキラーは最強だな。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい