陽炎の森87 旅籠にもどると、小頭が探索から帰って来て、船奉行及びその配下が賂を貰っているような事はないょうです、松島屋から自由に競争させるべきだとの申し出があり、藩
陽炎の森87
旅籠にもどると、小頭が探索から帰って来て、船奉行及びその配下が賂を貰っているような事はないょうです、松島屋から自由に競争させるべきだとの申し出があり、藩の重役が協議した、
ところ、陸での商いも自由なのだから、海もそれでいいのではないかと、松島屋の言い分が許されたそうなのです、清之進がもつともな事なので、横槍をいれるわけにはいきませんねと、
話すと、
多分明日当たり松島屋の者は諭吉の見つけた漁場に行きますが、イルカの仕掛けは知りませんので負けるはずです、そして諭吉を再び誘いますが、断るので怪我させて漁にでれないように、
しょうと襲うはずです、そこでその者達を捕まえ船番屋に引き立て詮議をし、松島屋を呼びたてて締め上げ、場所取りの船は3隻までとし、漕ぎ手は4人として公平に競争する事を申し渡し、
仙台藩にも認めさせればいいのですと話すと、
なる程と清之進がいい、それでは行きましょうと旅籠を出て船奉行所に向かったのです、門番に諸国巡察方である奉行に面会したいと、清之進が葵の紋の入った脇差を見せると、あわてて、
奥に案内し、与力が奉行の部屋に通したのです、船奉行、落合新之介で御座る、巡察の儀、ご苦労に存じる、何か不正でもありましたかなと聞くので、城下の魚の値段が高いので調べた、
ところ、松島屋なる網元が漁場を一手に握り、
値段を吊り上げていると分かったどういう事でござるかと聞くと、これは無体な、自由に競争させいてるだけである、負けたものの讒言では御座らぬかというので、金に物をいわせ、
大船と沢山の漕ぎ手使えば、当然漁場を独り占めできる、そうなれば、値段は上げ放題になり領民が魚は食する事はできなくなるであろう、なにが自由競争だというと、
これは仙台藩のご重役が決めなされた事でありまするというので、諸国巡察方は領民の暮らしを守る役目でござる、このような状況を放置するのは藩政の怠慢である、これに重役が係わって、
いたと公方様がしれば、62万石の太守といえども改易の、ご沙汰が下るやも知れませんぞと脅かすと、申し訳ござらぬどうすればいいので御座るかと聞くので、公平、自由は守なねばなりま、
せん、場所取りの船は3隻とし漕ぎ手は4人と定めれば、
いいので御座る、こうすれば、大きい網元も、小さな網元も公平になるであろうというと、なる程名案で御座る、それがしの一存で決める事は出来ぬゆえ、これから登城し重役に計りもうす、
しばしお待ちくだされというので、三陸屋という旅籠に逗留しているので、みなで協議してお知らせくだされと奉行所を出たのです、旅籠でまっていると女将が筆頭家老を連れて来て、
諸国巡察方、村上真一朗殿で御座るか、筆頭家老の西条采女に御座います、
船奉行から聞きもうした、このような事になっているとはつゆ知りませなんだ、さつそく松島屋を捕縛し厳罰に処し、また船奉行にも責任をとらせまする、御献策の事、誠に結構で御座る、
依存ござりませんというので分かってもらえば良いのです、松島屋は法を破ったわけでは御座らぬ、また船奉行は重役の決定に従ったのみで御座る、処断するにはおよびません、
松島屋の件はみどもにお任せねがいたい、
なおこの一件は仙台藩にキズがつかないよう、公方様には御報告いたしまする、ご安心あれ、但しもう少し下々の事を思う藩政をなされというと、かたじけのう御座る、肝に銘じ下々の、
暮らしに気をつける政を行いますといい、帰っていったのです、一応の段取りはつきました、これで明日からは仙台の民は前と同じに三陸海岸の美味しい魚を食べられるようになるで、
しようと真一朗がいうと、
伊織がイルカとは驚きました、一体いくつの策を真一朗殿は持っているのですかというので、清之進がほんに何処の袋に入っているのでしょう、今回は伊織殿、メイの出番はありません、
でしたねと笑ったのです、美味いものを食べると自然に索が沸いてくるのですといい、今夜もむかでのりで一献かたむけましょうと、伊織と風呂に行ったのです、
皆が風呂から上がると、夕餉の支度が出ており、見事なお頭付きのタイです、諭吉さんが10匹のタイを持ってきて、信一郎様一向に出してくれと頼まれましたので、別部屋の方々にも、
出しておきました、それから昨日のむかでのりも作ってありますよ、他のお客さんにも酒の肴にお出ししましたら、凄く喜ばれましたが、名前がむかでのりではというので、それでは、
この旅籠の名前から三陸のりとでも言ってくださいとゆうと、
ここの名物にしてもいいですかと聞くので、いいですよ、きっと三陸のり食べたさにお客が押しかけますよと笑ったのです、小頭が入ってきて、見事なタイの塩焼きです、またむかでのり、
ですか、塩加減が丁度で酒の肴にピッタリです、ありがとうございますというので、むかでのりは三陸のりに名前をかえました、また皆さんは日夜探索でご苦労様です、ゆっくり召し上が、
ってくださいと言ったのです、
メイがヤッパリ海が近いと新鮮でいいですねというので、次は山形で又山ですよというと、清之進が父上から文が届き岩手に行くようにとの事です、岩手になにか不穏な動きでもというと、
会津藩に流れていた鉄砲を作る材料の鉄は岩手藩から流れていたそうで、又もや鉄の生産量が増えているみたいなのです、ゆう殿がどこに流しているのか探索しているそうです、様子を見、
にいくようにとの事ですと言ったのです、そうですか、メイ又海が近くて良かったねというと、ハイ楽しみですと嬉しそうな顔をしたのです、
翌日漁村の船番所に顔をだすと、同心の山田でございます、お奉行から真一朗殿の御意にしたがえと、言われていますなんなりと応うせつけくだされというので、それでは行きましょう、
と島田屋に向かったのです、行くとお春が出迎え、昨日はありがとう御座いましたもうすぐ、諭吉は帰るとおもいますといい、待っていると、奉公人が帰ってきました、大漁旗を揚げて、
いますと言ったのです、
皆で店を出て物陰に隠れていると、籠を担いだ諭吉が船を降り砂浜をいつもの通りお母さんの店に行こうとした時、5人の男がとり囲んだので、松島屋の船頭なにか用ですか聞くと、
島田屋の2倍の給金を出すと松島屋の網元が言っていなさる、どうだね松島屋で働いてはというと、何べんも断ったはずだ、おらは絶対松島屋では、働らかねえと言うと、これほど頼んでも、
だめならしかたない、腕の一本でもへし折れば、漁にはでられまい、それやっちまえと船頭が命令したのです、
宜しくと山田にいうと、役人を従えて、おい、何をしているのだと聞くと、いや何でもありませんというので、今の話全て聞いたぞ、いう事きかないから、腕の骨をおるだとは言語道断、
おとなしく縛につけといい、役人が縄を打ち、5人を番屋に引き立てのです、真一朗が松島屋の船頭、諭吉に負けた腹いせかと聞くと、黙っているので、どうして今日の漁場の競争は負けた、
のだ、漕ぎ手8人の船が、2人の漕ぎ手に負けるとはと笑うと、
信じられない速さで漁場に向かったのです、何か悪さをしたに違いありませんというので、ばかもの負けたからといって相手に怪我させ、漁に出られなくしようとは不届きな奴、そこえ、
なおれと刀を抜き上段に構えると、そばに控えていた諭吉が、真一朗様いきなり切るとはあんまりです、やめてくださいと懇願するので、うるさい控えておれといい、一刀の元に切り下げ、
のです、皆が目を瞑り、船頭は前にバッタリ倒れたのです、
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