陽炎の森81 いっとき程経つたので正造と共に井筒屋に向かったのです、ノレンを潜ると番頭に正造が何か言うと、奥に案内され井筒屋の伝衛門でございます、用心棒の口をお探しと


陽炎の森81


いっとき程経つたので正造と共に井筒屋に向かったのです、ノレンを潜ると番頭に正造が何か言うと、奥に案内され井筒屋の伝衛門でございます、用心棒の口をお探しとかと聞くので拙者は、

村田新八と申す、路銀が無くなってきたのでと頼むというと、一日二分で4日一両でごいますというので、それは安いというと、新八様の腕もわからないのにこれ以上だせません、という、

ので、そうか、それでは別を当たる事にすると、


店を出ると、正造があれでも高いほうですよというので、もっと高くなるよと笑ってあるいていると、前から浪人者が3人来てすれ違い、後ろからおい待て、今鞘が当たったぞというので、

わざと当ててゆするつもりだろうと笑うと、なに~と3人が刀を抜いたので、怪我をするぞというと、抜けというので、刀を抜き。一人の男が切りかかってきたので、正眼から振りぬく、

と、その男の袴の帯が切れ、見ると中の下帯まで切れており、あらわな姿になったのです、


あわてて前を隠すので肩を打ち据えると前のめりに倒れたのです、もう三寸で真っ二つだったな、今度は容赦しないぞといい、他の二人が逃げようとするので、仲間を連れてと行けというと、

抱き抱えて逃げていったのです、真一朗がそこの物陰にかくれている人出て来なされというと見事な腕前です、どのくらいの腕か試さしてもらいました、申し訳ありませんと壁の横から、

現れたのです、


わしを試すとはけしからんと、刀を上段にかまえると、正造が新八様およしなさい、せっかくの金弦が台無しになりやすぜと止めたのです、井筒屋がそうで御座いますよ、一日一両だし、

ましょうと言うと、正造がえ~つ、それは豪気なというので、そうかそれならいいだろうというと、それではお店にお戻りくだされと再び井筒屋に戻ったのです、


奥に行くと先程の浪人者がおり、下帯まで切られた浪人が驚き申した、稲葉源信で御座ると挨拶したので、村田新八ですと返礼したのです、稲葉が太刀筋から一刀流とみましたどこの道場、

で修業したんですかと聞くので、それは言わぬが花で御座ると笑ったのです、用心棒というのはある屋敷の警護です、その屋敷というのは側室のお結の方様の拝領屋敷です、敵対する派閥、

の襲撃がある噂があるので、腕の立つ者を集めるよう、次席家老様のおいいつけなのですといったのです、


大体側室が拝領屋敷にすんでいるはずかない、側室の拝領屋敷なら誰もちかづけないので、中で鉄砲を作っているのかも知れないと思ったのです、あい分かったいつから詰めればいいのだ、

というと、稲葉様が案内しますと答えたのです、井筒屋がこれは前金ですと10両を渡したので、遠慮なく頂戴すると袂にいれたのです、稲葉がお近かずきにまず一献というので、稲葉と正造、

をつれて店をでて先程の居酒屋に入ったのです、


おみよ坊がまた来たのですか、正造さんつけはききませんよというので、心配しなくても拙者が払うよというと、正造がおみよ新八の旦那はすげえ使い手でもう10両稼ぎなさったんだよ、

と言うと、え~私の給金の一年分だ、新八様私をお嫁に貰ってくださいと酌をしたのです、稲葉がおみよちゃん、拙者にもというと、先生は手酌で飲むのですと笑ったのです、正造がご馳、

になります、タダ酒はうめ~と喜んでいたのです、


稲葉が雇われている浪人では拙者が一番強いのですが、あんなにていもなく捻られるとは自信が無くなり申したとしょげるので、稲葉殿はいい腕をお持ちだが、足りないものがあり申す、

というと、何で御座るかと聞くので度胸でごさるよ、真剣を持てば誰でも怖くなり容易には踏みこめないものです、拙者が一瞬早く踏み込んだので動けなかったのですよというと、稲葉が、

そうなのです、大体は手が縮こまって動きが鈍くなるのです、


しかし新八殿はそれだけではありませんよ、前帯はおろかその下の下帯まで切り抜くとは名人でござると頭を下げたのです、おみよがあら、いつもわしに勝てる剣客はいないと言っていた、

のは誰でしたけとケラケラ笑ったのです、まだお客が少ないですから、新八様の横に座らせてと嬉そうに酌をしたのです、おみよちゃん、私は凄く悪い男かもしれないよというと、いいん、

ですと笑うので、やつてられないよと、正造が手酌をしてがぶ飲みしたのです、


奥から主人がおみよ邪魔してはいけませんよ、これを運んでおくれと声をかけると、は~いと返事をして奥に行ったのです、刻限になり、主人に勘定だと一両わたすと、こんな大金では、

お釣りがありませんよというので、つりはいいんだよ、飲み代4分として主人が取っておいておくれ、後の4分はおみよ坊に上げておくれというと、おみよがありがとうございますという、

ので、2分でおみよの好きな物を買い、残りの2分はおっかさんに渡しなさいといい、店を出たのです、



正造がさすが江戸もんはキップがいいやというと、あっしはこれでと別れ、稲葉と拝領屋敷に向かったのです、屋敷に着くと稲葉が異常ないかと浪人に聞くと、ありませんと答え、今日から、

ここの警備に加わる事になった、村田新八殿だ、わしより腕の立つ御仁だぞと紹介すると、皆が宜しくお願い申すと挨拶したのです、離れの部屋に案内され、お方様のいる奥御殿には近づい、

てはいけませんといったので、


稲葉殿はお方様を見た事があるのですかと聞くと、とんでもごさらぬ浪人風情が会えるはずがないで御座ろうと話し、酒も用意してござる、見回りは他のものに任せればいいので御座ると、

いうので、厠は何処でござるかと聞くと、この廊下の突き当たりだというので、しからば用足しにいってくると厠に入り、奥御殿のどこかで鉄砲を作っていると思う、また運びだすのは目立、

つので抜け穴を作り近くの寺あたりに出るようになっているかもしれぬと言うと、承知とゆうの声が聞こえたのです、


そのころ清之進一向は鍛冶屋街の一角の居酒屋に入り酒と肴を注文したのです、夕暮れ時になり、仕事を終えた鍛冶職人が入って来て満員になって来たのです、酒と肴が来たので、手酌で、

盃を重ねて暫くすると、鍛冶職人達は酒が入っていい気分になったのか、がや、がや、しゃべり始めたのです、聞いていると、隣の男が信三どんは、最近見ないがどうしたんだと連れの男、

に聞くと、


なんでもここでは給金が安いの出稼ぎに江戸にいったらしい、そうか、腕のいい鍛冶職人はみんな出稼ぎにいってしまうんだな、おれらは腕が立たないからここにいるしかないがなと話して、

いるので、いやあと声をかけると、みなれない顔だが何処から来ただんべと言うので、江戸からだ、江戸の鍛冶町にある大店から職人を探しを頼まれて、会津は腕のいい鍛冶職人がたくさん、

いると聞いて足を伸ばしたのだが、


なかなか見つからなくてこまっていると話し、おい酒を2本くれと頼み、酒が来ると、まあ飲んでくれとお銚子を渡したのです、いいんんだかというので、遠慮しないで飲めというと、へい、

といつて、大分、江戸へ出稼ぎにいっただ、もう腕のたつ奴はすくなくなったなあと話したのです、江戸で鍛冶職人がそう必要なわけはないと清之進は思ったのです、


暫くして居酒屋を出て旅籠へ向かったのです、伊織が上手い聞き方をするのですね、江戸に鍛冶町てあるのですかと聞くと、私がしる訳ないでしょう、鍛冶屋だから鍛冶町があるのでは、

と清之進がいうと、尚が神田に鍛冶町はありますよ、鍛冶町は鍛冶屋が集まり、紺屋町は染物屋が集まり、富山町は富山の薬売が集まっていますと答えたのです、


ははは適当に言ったのだが、本当にあるんだ、さすがは江戸生まれの尚だと清之進と伊織は関心したのです、






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