21話 変化
カクヨムに小説を上げてから約一週間が過ぎたある日、携帯に一件の通知が入った。
「珍しいな、カクヨムから通知なんて」
カクヨムから通知が来ることはあるが、フォロワーやpv数はそれほど多くないので通知が来るとすごく嬉しかったりする。
携帯を開いて内容を見てみると「作品をフォローしました」と表示されていた。
「よしっ!」
俺は嬉しくてつい、声を出して軽くガッツポーズを取ってしまった。
「どうしたの、なんだかうれしそうだけど」
一連の動きを美佳に見られていたようだ。可笑しそうにクスクスと笑いながら訪ねてくる。
「いやっ、俺の小説をフォローしてくれたユーザーがいたみたいでつい...」
俺は少し照れながら言う。
「そうなの!やったぁ、人気が出てきている証拠だね」
自分のことの様にに喜んでくれる美佳。そんな彼女の様子を見ていると、すごく勇気がもらえる。
「それじゃあ、私は時間だからもう行くね」
「おう!いってらっしゃい」
日曜日の朝、声優としての人気が出始めた美佳は、休日問わず仕事場へと出向いていく。
「さて、俺も洗濯物でも干しますか」
休日の家事は俺の仕事である。
朝食の洗い物をすませて、洗濯機にかけておいた洗濯物をベランダに干し終えると、俺は自室に行って小説の執筆をする。これもまた、いつもの休日の過ごし方だ。
「あっ…やばい、眠た...」
最近夜中まで小説を書くことが多かったせいか、睡魔が襲いかかってきた。
この眠気はしんどいなぁ。一旦寝るか。
俺は開いていたノートパソコンを閉じて、ベッドに横になる。
目を閉じてからどれくらい経ったのだろうか、携帯の『ブー!ブー!』というバイブレーションで目を覚ます。
「うわっ!!なんだこの通知の数!!」
携帯を見ると、通知の嵐だった。どうやら俺は、この通知で目を覚ましたらしい。
「いったい、どこからの通知だ?会社か?」
会社だったら、すぐに連絡を返さないとまずいので画面を見返す。
「えっ、全部カクヨム?」
そう、その通知は全てカクヨムからだったのだ。
時間を見ると、俺が眠りについた5時間前から絶え間なく通知がなっている。
「内容は...」
見るとそこには『あなたの作品をフォローしました』
今朝見た通知と同じものだった。ほとんどの内容が、俺の小説がフォローされたというものだった。
「こんなに...」
さらに、小説管理を開いて驚愕する。
「作品フォロワー数...五千人!?」
昨日まで三百人程度しかいなかったフォロワーが急増していた。
「どうしてこんなことに」
トップページに戻り、1件のメッセージを受信していることに気がつく。
『突然の連絡失礼いたします。こちら、カクヨム運営でございます。あなた様と連絡を取りたいと言う方がいっらしゃるのですがアカウント情報をお伝えしてもよろしいでしょうか。お返事お待ちしております』
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