文字の海に埋もれて漂う

 超忙しい日々が続きます。

 毎日毎日お仕事ばかり。本業以外にも、毎日毎日文字と格闘する日々。

 あまりにも忙しすぎて、なんだか頭の中がフワフワしてきます。夢の中でも文字の海へと埋もれてその中を漂い続けているのです。


 ふ~わふ~わ、ふ~わふ~わ、文字という名の水流の中を泳ぎ続けている私。

 何が何だかわからなくなってきます。


 それでも全てはルーティンワーク化し、大きなミスをすることなく依頼をこなし続けられるのは不思議です。

 まるで自動車を運転し続けているようなもの。最初は自動車学校や教習所に通って、大変な思いをして自動車の運転技術を身につけるのだけど。やがて、無意識でほとんど自動で運転できるようになってきますよね?

 アレとおんなじなのです。


 一番最初にWebライターとしてデビューして、校正さんに怒られながら自分の文章を直していた頃が懐かしく感じます。まるで遠い昔のできごとのよう。まだ、ほんのついこの間のことなのに。

 それが、今や私の方が校正となって人の文章を直す立場となっているのですから不思議なものです。


 文字の海に漂いながら、ふと考えます。

「こんな生活が、一体いつまで続くのだろうか?」と。

 こんなムチャクチャな生活を続けていて、体はもつのでしょうか?それ以前に、精神的におかしくなったりはしないのでしょうか?いや、もう部分的にはおかしくなりかけているかも。

 でも、この感覚自体は以前に味わったことがありました。


 そう!最高にハイテンションになって小説を書いていたあの瞬間です!

 あの瞬間と同じで、今は何も怖くありません。怖れるものなど何もなく、ただ前へ前へと進み続けるだけです。

 ある意味、“ゾーンに入っているな”と思いました。スポーツ選手や登山家が絶体絶命の窮地きゅうちおちいったり、最高のパフォーマンスを発揮している時に現れるあの現象です。

 あまりの忙しさに、私は普段の自分を捨て、ある種の境地・ある種の高みへと達したのでした。


 それがよいことなのか悪いことなのかはわかりません。

 でも、少なくともこの新境地のおかげでまともに仕事がこなせていることだけは間違いありません。無理に何かを考えることなく、ひたすらにただひたすらに文字を打つことができます。

 無意識でもそんなに大きな間違いをおかすことはありません。ただ、自分の書いている文章が正しいのか間違っているのか判別できなくなっているだけかもしれません。

 それでも仕事の依頼者から文句を言われることはなく、むしろ褒められることの方が多いので、おそらく大きな間違いはしていないのだろうと判断できるだけ。

 実際のところはどうかよくわかりません。もしかしたら、読者からはそっぽを向かれているのかも。 


 それでも私は今日も文字を打ち続けるのです。

 今やそれしか生きるすべを知らないのですから。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る