強制的に文字数を書かされる訓練

 Webライターとしての仕事を始めてから気づいたのですが、毎日しめきりに追われて文章を書いていると、自然と書いている文字数が増えていきます。

「これって、強制的に文字数を書かされる訓練になってるのね。あの人から毎日何文字以上書くようにって指示があったけど、これなら何も考えなくてもノルマこなせちゃうわね」

 そんな風に独り言をつぶやきながらも、私はキーボードを打つ手を止めません。


 このお仕事のいいところは、家にいながらにできてしまうところです。

 通勤する必要もないし、面接すらありません。お仕事を依頼している人の顔も知らないし、私も顔写真を送ったりはしません。

 好きな音楽を聞きながらやってもいいし、テレビを見ながらお仕事をしても誰にも文句は言われないのです。もっとも、テレビをつけたままやっていたとしても、原稿に集中しててテレビの内容はほとんど頭に入ってきてないんですけど。


 なんにしても自由な環境で働けるというのは助かります。好きな時間に働いて、好きな時間に休憩できて、ストレスも少なくお仕事ができるのです。

「これだったら、本業をWebライターにしてもいいかも。もうちょっとまともにかせげるようになったら考えてみようかな?」と、私は部屋の中でひとりつぶやきます。

 ただ、今のところはそのメドは立っていません。なぜなら、あまりお金にならないからです。確かにお仕事の依頼はいくらでも来るのですが、こなしてもこなしても全然収入が増えないのです。

 今のところはあくまで訓練と割り切って、能力を上げることに専念した方がよさそう。もしも、1文字あたりの単価が上がって、このお仕事だけで生活できるめどがたったら考えることにしましょう。


 正直、私自身は今の生活に満足しています。

 本業のお仕事があって、合間に頼まれている記事を書いて、そのあとで小説を書いて眠るこの生活に。

 確かに、文字だけを書いて生きていけるならばそれは幸せでしょう。けれども、その生活にはあまり現実感がありません。しかも、そうなったらそうなったで、きっと何か予想もできないような大変さがあるはず。

 それよりも、このままメインのお仕事は別に持ちながらちょっとした依頼を受けている方がいいような気がしているのでした。

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