自由に空を舞い、同時に地面に縛りつけられる
Webライターとしてのお仕事の方は絶好調!
ただ、そこには不満もありました。自由に小説を書いている時と違って、こまかい文章作法を「あれやこれや」と注意されるのです。
確かに、あの人に校正をしてもらっていた時にも注意点はありました。けれども、それは大きな流れをつかむための指示であり、あまりこまかいことを言われた記憶はありません。
「小説は自由なものなのだ。何をやってもいい。ただ、自分の目指すべき作品を完成させ、読者を楽しませたり驚かせたりすることさえできれば」
あの人は口ぐせのようにそう言っていました。
けれども、Webライターとして望まれている文章は全然違うのです。
たとえば、文章の語尾が「です」「ます」調で終わっていること。しかも、「~です」「~です」とか「~ます」「~ます」などと同じ形で終わらないようにとか、「なのです」みたいな言い回しは禁止されていたりだとか。とにかく、いろいろとこまかいのです。
私もできる限り注意しながら書いているつもりではあるのですが、どうしてもミスは出てしまいます。そのたびに校正の人に注意されるので胃が痛くなってしまうのです。
「私がほんとうにやりたかったのはこんなことなのだろうか?どうして、あの人はこんな風に
職業ライターとして書く文章に比べて、小説のなんと自由なことでしょう!
小説はなんでもありなのです。この世界でならば、私は自由の翼を広げて思う存分空想の世界を飛び回ることができます。
小説を書いたり、ライターとしての記事を書いたりを交互に繰り返していると、段々頭が混乱してきちゃいます。
毎日毎日、空を飛んだり、大地に突き落とされたりを繰り返しているみたいです。私は空の神であり、同時に地べたをはいずり回る愚かな生き物でもあるのです。
けれども、いいこともあります。
重力の重さを感じ、大地に縛りつけられている時間があるからこそ、自由に空を舞う楽しさや幸福感をより強く感じることができるのです。
そういう意味では、この環境に感謝しなければ。
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