今後1年のスケジュール表
そういえば、「
それは、このようなものでした。カッコの中に書かれているのが、1日に執筆する文字数です。
◆今後1年のスケジュール表
●10日目の終わりまでに(1日1200文字)
●20日目の終わりまでに(1日2400文字)
●30日目の終わりまでに(1日3600文字)
●40日目の終わりまでに(1日4800文字)
●2ヶ月目の終わりまでに(1日6000文字)
●3ヶ月目の終わりまでに(1日7200文字)
●半年目の終わりまでに(1日8400文字)
●1年目の終わりまでに(1日9600文字)
「
「
「なるほど」
「最初は大変に感じるかもしれないけど、続けていれば自然と体が慣れてくる。おそらく5000文字くらいまでは君でもいけるはず。そこから先は、もしかしたら無理かもしれない。人には適正というものがあるからね。もしも、君に量を書く適性がないとすれば、どんなに訓練してもそれ以上は書けないだろう。でも、逆を言えば毎日5000文字くらいまでは訓練でどうにかなるはず。よほど小説を書くのに向いていないのでなければ」
「わかりました。とりあえずがんばってみます」
「あくまで、これは目安に過ぎないから。君の成長速度に応じて早めたり遅らせたりする。かなり無理をしたスケジュールを組んであるので、予定を遅らせることはあっても早めることはないだろうけど」と、あの人からは言われましたが、その時の私から見てもかなり無理があるものに思えました。
「ちょっと、これは大変そうですね。私にできるかな~?」
「できなくてもいいんだよ。ただ、努力はして欲しい。
「それが一番成長できるから。でしょ?」と、私はあの人の言葉をさえぎって続きを語りました。
「その通り。この表の通りに進まなくても構わない。だけど、いつかはできるようになって欲しい。何か月、何年かかろうとも、自然とこのくらいの量を書けるようになって欲しいんだ」
「それが一流の作家の条件だから?」
「そう。一流ともなれば、質だけではなく量もこなせるようにならなければならない。だけど、執筆量を優先するあまりクオリティが下がっても困る。あくまで優先するべきは質の方。最終的には両方必要になるけどね」
「大変そうですね」
「いいかい?最優先すべきは“毎日書くこと”これが絶対だ。よほどのことがない限り1日も休まない方がいい。特に最初の半年間は」
「よほどのこと?」
「そう。たとえば、熱を出して倒れたとかそういう時。『めんどくさいなぁ』とか『疲れていてやる気がないなぁ』などと思ってどうしても小説を書く気が起きない日もあるだろうけど、そういう日に休んではいけない。休むのがクセになるからね」
「病気の時はいいんですか?」
「できれば、少々の熱くらいだったら我慢して続けた方がいい。とはいえ、この世界は体が資本だからね。限界を超えて無理をするのはいけない」
「限界を超えて無理をしてはいけない」と、私は忘れないように復唱します。
「毎日書き続けるの次に大切なのが、“決して書き殴らないこと”」
「前にも言われましたね。それは守っているつもりです」
「そして、3番目に大事なのが執筆量。時間ではなく量。以前に『毎日4時間書けるように』といったけれども、短い時間で終わらせられるならばそれに越したことはない。ただ、最終的に1日1万文字近く書くようになれば、どうしても4時間くらいはかかるようになるだろうけれど」
「時間よりも量、と」
「そうだ。もう一度確認するよ?一番大切なのは毎日書き続けること。その次にクオリティ。そして、最後に執筆量だ。その上で、できる限りこのスケジュールに近づくように書き続けるんだ。わかったね?」
「わかりました」と、私は返事をしました。
「音吹璃瑠の誕生」を書き始めて、今がちょうど20日目くらいです。
日によってたくさん書ける日もあれば、そんなに書けない日もあって、執筆量はまちまち。あまり安定はしていません。それでも、「毎日書き続ける」と「クオリティを重視して、決して書き殴らないように」のふたつは守っているつもりでした。
執筆量の方も、最低1000~1500文字は書けるようになっていましたし、新作の方も合わせれば2000~2500文字くらいは書いていると思います。目標にはちょっと届かないかもしれないけれど、まずまず悪くない感じではないでしょうか?少なくとも、目標を大きく下回るということはなさそうです。
目標を立てて、それをクリアーしていく。それを繰り返すことによって、ちょっとずつですが自信の方もついてきたようです。私は自分の中でそれを実感していました。
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