第4話 心境の変化
彼女の事を振り切るように仕事に打ち込み、資格勉強の効果もあり、仕事の幅が広がった。
認められて昇進し、仕事は増えていった。
自分の思想とは反して、偉い方々からの指示を聞いて仕事する事が増えた。
上層部の名代として、理不尽にも近い事を多くの方々に指示していった。
相手の要望を聞く事を禁止されたまま。
仕事以外では、彼女の事を忘れようと、前よりも色んな女性との出会いを増やした。
付き合ったりもしたけれど、長くは続かなかった。
環境が変わった二つ目の理由は、その頃あった。
部下が出来、上層部から直接指示を聞く事が増え、プレッシャーが増えた。
私の可愛がっていた部下を、辞めさせろという指示があった。
彼は仕事が出来ず、その他にも問題があった。
抵抗して、彼を育てようと努力はしたが、時間が経ち、努力空しく、辞めさせる事となった。
彼は送別会の最後に、色んな方への感謝の言葉を伝えた後、
私に対する感謝の言葉を泣きながら言ってくれた。
何でもっと彼を辞めさせるという事に対して、抵抗しなかったのか、と思った。
ふと考えてみると、私はいつも私がしたい事よりも、
周りの言葉を優先してきてしまった。
精一杯仕事を頑張って、手に入れた物は私が欲しいものでは無かったのでないかと疑問を感じるようになった。
改めて、自分がしたい事を考え始めた時期だった。
その頃の自分は、自分のしたい事が、自分には分からなかった。
ある日、夢を見た。
その夢は、何度も見るようになった。
いつも同じ夢だった。
同じような夢を半年位、何度も見ていていた。
その間、自分のすべきと思う事と違った事を続け、悩み続けていた。
休みの日は、一人で何も考えずに無為に過ごす事が多かった。
今の状況から抜け出したかったが、その勇気がなかった。
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