第27話
突然、自分の身に超能力が宿ったらどうするだろうか?
これは誰もが一度は考えたことのあるとても現実味の無い、ありふれた問いだ。
完全犯罪を成し遂げたいとか、誰かを救うヒーローになりたいとか、まあそれは考えた人間の数だけ答えは存在する。
だが、ここで考えてもらいたい。
確かに自分の目的を達成することは良い。
しかし、その先は?
達成してその後どうするのか。
自分の能力が露見し、周知の事実になってしまったら?
その結末は常に一つ。
魔女狩り然り、ユダヤ人の迫害然り、歴史上を見ても優秀さ故の異質さというのは一般的には受け入れられない。
どうしたって、優れた人間と凡人は分かり合えない。
表面上は繋がることが出来るかもしれない。
馬鹿なふりをして相手に合わせて、薄ら寒い愛想笑いをすればそれは可能だと思う。
だが、どんなにそれを続けた所で意味は無く、何処までいってもやはり人間の本質というのは変わらない。
天才と凡人。その間には決定的な溝が、いや壁がある。
薄い壁一枚、相手の生活を覗くことが出来る。だが、お互い真似をすることができない。そんな壁。
この世界は多数決だ。この世界は多数派が全て正しくて、勝つ。
どんなに正しいことを言ったところで、少数派ならその意見は通らない。少数意見とは尊重されても決定されない。そんな間違ったことも正しくしてしまえる魔法の解決法、悪魔の解決法。
どう考えても、天才とは常にマイノリティ側になる。
頑張ったところで多数派には勝てない。
つまるところ、優秀な人ほど生きづらいのだ、この世の中は。
人類のスペックを超えた物を持った者は、
排除される。その事実を頭に入れた上で、
今回は[彼女]の話をしようと思う。
俺の愚かさと[彼女]のとんだ見当外れの人生を垣間見る、幸せを求めたが故に幸せになる事の出来なかった、結末はあるが、終わらない。そんなお話。
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