二度目の告白

 放課後になり、僕は屋上で彼女を待っていた。


「やっちまった……」


 待ちながら、激しく後悔していた。


 よくよく考えたら、なにも警察犬の真似ごとをしなくても、正解は分かったのだ。


 オドオド逢原さんは、クールさんのことをお姉ちゃんと呼んでいた。つまり、クールさんの方が年上なのだ。

 この場合、生まれた順に並ぶのだから、左の方が正解、逢原さんの下駄箱なのだ。


 ……何が言いたいのかと言うと、僕は人としてあるまじき行為をしてしまったのだ。夢の中だけも! 夢の中だけれども!!


 僕は落下防止用の柵に、頭をガンガン叩きつける。ごめんなさい逢原さん本当にごめんなさい。


 ガンガンやっていると、屋上の扉が開く音が聞こえた。

 逢原さんが来た。目がキリっとしている、間違いない、彼女はクールな方の、僕が好きになった逢原さんだ。


「あ、逢原さん」

「……何の用?」


 僕は乱れた髪を整えて、深呼吸をし、気を落ち着ける。


「付き合ってください!」


 手を差し伸べながら、僕は上半身を九十度、前に曲げる。


 二度目の告白。一度目と同じ時間、同じ言葉。心臓がドキドキする。目をギュッと瞑る。

 たとえ一夜の夢の中でもいい、現実じゃなくてもいい、彼女と恋人になりたい。僕の心はその思いで一杯だった。


 僕の思い人の答えは……。

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