第4章 取材
新聞部
僕、紅史郎は学校で新聞部に所属している。
別に部活に入る気はなかったのだが、友達の小川桜子に半ば強引に入部されられた。勝手に入部届けを提出され、いつの間にか新聞部の一人になっていた。
桜子曰く、僕なら了承を得なくてもオッケーだと思った、だそうだ。いや本人に確認しろよ。先生に告訴したりして入部を取り消すこともできるのだろうが、新聞部には僕と同じように強制入部されられたであろう、逢原さんがいるのでそれはやめることにした。
逆に言えば、逢原さんがいなければ僕は新聞部に入っていなかった。
もともと新聞部は僕達の入学と入れ替わりに、三年生が卒業して廃部だったらしい。だが、桜子と僕と逢原さんが入部したことにより、規定人数の三名を満たしたこと。よって廃部を免れたらしい。
そして、僕達三人は毎週月水金には、桜子の発案で部室に集まることにしている。毎週その曜日に会議があるからだ。
「さてっ! それでは第十二回……でいいんだよね?」
「……十三回」
「ありがとう詩織っち。えー、コホン。第十三回新聞部定例会議を行います」
「いつもどおり駄弁るだけの会議だろ」
定例会議を言っても、そんな大層なものではない。うちの新聞部はそこまで力の入った部活動ではない。新聞の発行も隔週だ。
だから、新聞作りも二週間に一度でいいので、普段は駄弁ったり読書をしたり宿題をしたりと、自由に過ごしている。
僕は基本宿題、逢原さんは読書、あと桜子は部室のパソコンでネットサーフィンをする。それが我が新聞部の日常だ。
「(史郎は宿題するふりして、逢原を眺めているけどな)」
クロちゃんが呆れながらため息をつく。失礼な、ちゃんと宿題もしている。そりゃあ、宿題が終われば逢原さんを眺めて時間を過ごすけど。ちなみにこの時間クロちゃんは寝ていることが多い。あくびをしているのでそろそろ寝るだろうな。
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