初めての学園生活、終了

「(……ふぁぁ、よく寝た)」


 飯を食い終わる頃、史郎は目を覚ました。


「(よぉ、史郎やっとお目覚めか)」

「(う~ん、今何時?)」

「(もうすぐ昼飯が終わる頃だな)」


 俺は時計を確認する。昼休憩があと五分で終わる時間だ。


「(大丈夫だった、クロちゃん? 何もなかった?)」

「(心配すんなって)」


 英語の小テストも、体力テストも、絡んでくる運動部員も、全部クリアした。何の問題もねえ。


「(史郎、もう目が覚めたんだったら、そろそろ代わろうぜ。俺も少し寝たい)」


 あくび混じりに俺は史郎に交代を要求する。さすがにちょっと疲れたぜ。


「(分かった。あとは僕に任せて、クロちゃんは休んでてよ。メガネをかけて)」


 俺は上着ポケットからメガネを取り出し、史郎に代わった。例の嘔吐感で、さっき喰った弁当を戻しそうになるが、なんとか我慢する。


「(それじゃあ、俺は寝る……あ、そうそう桜子にはメガネを修理に出したって言ってあるから、適当に誤魔化しておいてくれ)」


 行きは着けてなかったのに、帰りにメガネがあるのは不自然だからな。

 俺も一緒に言い訳を考えようかと思ったが、面倒なので、史郎に託す。


 へへへ、肉料理、何作ってもらおうかな。

 そんなこと考えながら、俺は眠りについた。

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