第33話
――なんか、変わったな。
と自分でも思う。今まで目立たないように、攻撃されないように、と臆病に生きてきた僕がいきなり美少女と付き合うフリをするようになったからだ。
それが良いことかどうかは分からないけれど……
*
「センパイ、もうそろそろ帰りましょう♪」
「……」
「センパイ?」
「……」
「私のパンツ……欲しくないですか?」
――!
っていうか何言ってるのこの子。そういうのは僕だけに……っていやいや、男には言わないでください。死にます。
「ごめんごめん……ちょっと考え事を、ね」
「何考えてたんですか?私、気になります」
「善悪、についてかな。ここ最近ずっと考えてるんだ」
「む、難しいこと考えてますね……」
いや、僕より春香ちゃんの方が頭良いからね?
「で、どんな結論になったんですか?」
「色々巡った結果、善悪で物を判断する――ということが間違ってる、という方向性に結論を見出せそうだ」
「物事はただ起こる。それをどう捉えるかはその人次第であり、それを善と捉えるか悪と捉えるか――といったこともね」
続ける。
「だから、完全な善も悪もないんだ……という結論に至ったかな?」
……沈黙。
「はあ……とりあえず荷物まとめてください。あと、その話は女の子にしてもウケないですよ」
――面白くなかったのかな。僕は結構こういうこと考えるの好きなんだけどな。
そんなことを考えながら、荷物をまとめる……
もうそろそろ、電気シェーバー買わないとな。
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