第27話

 前言撤回、だ。


 どこが幸せなんだよ。嘘つけ……

 本当にどうすればいいんだよこれ……


 混乱していた。それも今までにないほどに。



 *


 彼女の弁当をおいしくいただき、教室へと帰る――


 平和に事が運ぶ……なんてことはなく、席に着いたら最悪の状況だった。

 悪く言えば好奇の目に晒される、といったところだろうか。


 そこに耀司が話しかけてくる。


「おい涼太。俺たちって友達だよな?」

 なんかこわい。本当に怖い。


「そうだよ」


「じゃあなんでさっき嘘ついたか説明してくれ」

 嘘――春香ちゃんとは先輩後輩の仲だ、という話だろう。薄々は分かっていたけど。


「嘘をついたつもりはないんだ……ただ、あんまり話したくなかったんだよ」


「ああそうかい、つまり俺には話せないような事情なのかい」

 ――まあ、人に話すようなものではないだろうけど。


「時が来たら話すよ」


「今がその"時"だと思うけどな」

 そう言い残し、耀司はこちらに背を向けた……


 *


 結局この後話すことはなく、耀司はそのまま部活へと行ってしまった――


 重い足取りで生徒会室へと向かう。



 そこに、耀司がいた。



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