第22話声優学校
桜の特訓が始まりました。
まずは大きな声を出し、恥ずかしいという気持ちを捨てるところから。
内気な自分との戦いでした。その戦いは桜に良い影響を与えました。新しくアルバイトとして入社した会社で、皆に明るく挨拶ができるようになったのです。
ほんの少しの変化が、桜には大きな変化に思われました。
職場の昼休み、皆とわいわい楽しみながら食事をできるようになりました。少しずつ、桜はお喋りができるようになっていきました。
声優学校にも通い始め、今までの机に向かう勉強との違いにわくわくします。
感情を表現することが、恥ずかしいから楽しいに変わるまで、時間はかかりませんでした。
桜の運命を変えたのは、朗読劇でした。
振り当てられた役が、まるで自分のように思えたのです。
絶望から立ち上がり、前向きに次の道へと進むその役が、桜を劇の道へと後押ししました。
もっと舞台に立ちたい。
桜は毎日、発声練習に明け暮れました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます