第二章
こうして間近で見ると、あらためて目の前の少女が普通ではないんだと実感させられる。
手入れも何もせず、くたびれたようになっている髪。
病人を通り越し死人のように青白い肌と、明らかに痩せたのがわかる頬と腕。
ほんの僅かに開いた唇からは、まるで痴呆を患った老婆のような印象を受けてうすら寒い感覚を味わった。
「ねぇ、天音。一体どうしちゃったの? 身体やっぱりどこか悪いんだよね?」
どう話しかければ良いのか悩み、結局はそんな言葉を口にする。
「見た感じ、普通じゃないし。あれから病院には行ってる?」
あまりネガティブにならないよう、なるべく明るい口調で話しかけてみるが反応はなく、天音はひたすら自分がくるまる布団に視線を落とすだけ。
「……ね、ねぇ、窓開けて良い? 少しくらい空気を入れ替えないと身体にも良くないと思うし」
会話が続く気配がないことに気まずくなり、私はそう言って立ち上がろうとした。
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