第二章
「――それじゃあ、二学期もまた元気に登校してくるように。病気や事故には気をつけてな」
考え事に耽っている間に、どうやら先生の話は終わりを迎えたらしい。
教室が一気に騒がしさを増幅させる。
学級委員の合図でホームルームが終わり、気の早い男子生徒は逃げるようにして廊下へと飛び出していく。
それを目で追うようにして眺めてから、私も静かに席を立った。
瑠璃先輩は、今日は他の学校の友人とカラオケに行くと嬉しそうに話していたので捕まるような心配はない。
毎日これくらいゆとりがあれば、学校生活ももう少し楽しくなったかもしれないなと、自虐的な思考を展開しながら廊下に出る。
――下手に気を遣うよりは普段通り接した方が天音だって気が楽かな。
近くにあるケーキショップで天音の好きなチーズケーキとブルーベリーのジュースを買っていこう。
廊下の窓から見える梅雨が明けたばかりの突き抜ける青空を見上げて、私は少しだけ歩くスピードを速めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます