第二章

 私も大人しく席へつきながら、もう一度天音の机を横目で見る。


 ――明日は登校するのかな。


 状態が不明なためどうにもわからないが、このまま休みが長引くのであれば心配だ。


「よーし、授業始めるぞー」


 現国の担当教師が無駄に元気な声を上げながら教室へと入ってきた。


「起立」


 学級委員の号令で授業が始まる。


 無人の机から意識を逸らし、私は教科書とノートを開いた。

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