第二章
疲れた気分でその姿を見つめていると、隣に並んで立つ郁代がぼやくように呟いてきた。
「瑠璃先輩が小塚先輩と一緒にいる理由は、自分より綺麗でモテるから」
「え?」
唐突に何を言い出したのかと思いつつ、私は先輩たちからクラスメイトへ顔の向きを変えた。
郁代も、そんな私と視線を合わせて微かに笑う。
「小塚先輩、美人だしルックスも良いからすごく人気があるでしょ? 瑠璃先輩は、そのおこぼれ期待してるんだよ。一緒にいれば男寄ってくるんじゃないかって」
「ああ……」
言われた意味に納得して、私は頷く。
「逆に、どうして小塚先輩が瑠璃先輩と一緒にいるのかはよくわかんないけどね。あの二人、わたしが知る前から仲良かったみたいだから。小学校とかも同じだったのかな」
口にはしてみたが興味はないというようにそこで言葉を切り、郁代は自分の席へと戻っていく。
そのタイミングを見計らっていたようにチャイムが鳴った。
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