第二章
聞きながら、私は問題の場所を思い浮かべる。
確かに日中でも薄暗く、一人でなんか絶対に行きたくないような所だった。
あんなとこで突然赤ちゃんの泣き声が響いてきたらかなり不気味なのは間違いないし、姿を見たなんてことになれば足が竦んで逃げることすらできなくなりそうだ。
「とにかく、そういうことが相次いでからはほとんどお墓参りに行く人もいなくなったとかで、今はもうボロボロになってるんじゃないかしら。気分の良い話でもないから、あんまり周りへ言いふらす人もいないみたいで若い人なんかはほとんど場所を知らないでしょうね」
「へぇ、この町にそんな心霊スポットみたいな場所があったのか。何だか、物語にでも出てきそうだな。山奥にある名も無き忘れられた墓地、みたいな」
一応冗談のつもりだったのか、お父さんはそう言って一人で笑った。
「でも、あの辺り春にはそこそこ人の出入りがあるのに桜以外は全然話題が出てないみたいだから、もう取り壊して無くなったか噂そのものが嘘だったのかも。おじさんに騙されちゃったかな」
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